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これまでの滑稽俳句大賞受賞作品
第一回 第ニ回 第三回 第四回 第五回 第六回 第七回 第八回
第九回第十回第十一回
第ニ回滑稽俳句大賞
 
千葉県 飛田正勝

杖突いて杖つくさくら訪ねけり

 


 この句の桜は、市川市の真間山弘法寺にある樹齢四百年のしだれ桜です。三十年間に、三百回ほど見に行きました。いつの間にか、高齢になって杖を突くようになりました。すると、桜も杖をついていることに気付いたのです。
 私は「駄洒落のとびさん」と呼ばれるほど駄洒落が好き。受賞は、そのお陰だと思っています。

 
東京都 大杉文夫

河豚食うて四十二歳素通りす

 
滋賀県 高橋素子

受賞者の皺に威厳や文化の日

 
 
秋深しゴミに出された招き猫
黒星の七つが誇りてんと虫
黒板に君の名大書夏休み
捕えたる鼠めどうせん一茶の忌
いつの間に声変りしてお年玉
市議さんも炭おこしをりみかん狩
若冲の象の白さに大嚔
老いも皆娘に化けて里かぐら 
百足虫てふ精密機械動き出す
喉仏無防備にしてラムネ飲む
亀鳴くを聞き入る亀居り甲羅干し
霧隠れサイ・ゾウ・ゴリラ・人・園舎 
どの顔も寄り目となりてラムネ飲む
おでん煮て妻また留守をするらしく
スカートの丈を気にする生身魂
おいしそうな冬草をどうしようか
O型のわが血を吸ひし蚊もO型
下半身未だ冬眠土筆かな
恋しても滾らぬ血潮雪女
オレオレの電話を諭す生身魂

波津久健史
麻生やよひ
虫倉蝉音
倉知多美子
三塚不二
中島英子
山下升子
田敏男
ひがし愛
三橋真砂子
金澤 健
龍田水邨
高橋真紀子
田菲路
清島久門
鈴木和枝
有吉堅二
久我正明
前川敏夫
清水呑舟

 
 
審査方法と結果

応募作品は七九一句でした。審査員には、おひとり15句を選んでいただき、上位5句については、10点、8点、6点、4点、2点とし、残り10句は1点として集計しました。

審査員は、小松正幸(愛媛大学学長)、復本一郎(俳文学者)、本阿弥秀雄(『俳壇』出版)、中村陽三(元・電通副社長)、山元志津香(俳人)、八木健(滑稽俳句協会会長)の6名です。