紙漉の寡黙の技を見る寡黙 時の扉が吾を締め出す大晦日 整列は食べたおでんの串のこと 単調な曲が得意で虎落笛 熱燗の空の徳利寝かされる 竹馬はないが竹馬の友ならば 見るからに暖かさうな褞袍の字 歳末に見かけなくなり千鳥足 湯婆の温みすなはちお婆ちやん 立つてるもんは親でも使ふ炬燵番