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111回 俳句遊遊

101回 川柳天国


   
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第十三回滑稽俳句大賞審査結果発表 
第十三回滑稽俳句大賞の大賞は、吉浦百合子氏の作品に決定致しました!
◆ 大賞 山口県 吉浦百合子

お日様へじやんけんぽんと蒲公英咲く
風船を生きもののやうに子に渡す
春の風赤子のおなら持ち去りぬ
緑蔭のこの雄大な握り飯
声までもずぶぬれにして水遊び
心太すとんと噂つつぬけに
口開けてランドセルにも夏休み
木の枝にパンツの乾く水遊び
嬉しさの種とばしたる草の花
芋の露ひとつひとつが水の星




今月の特選句

紋白蝶が気になって仕方ない葱坊主

鈴木和枝

葱坊主に物心がつく頃、モンシロチョウが気になって
仕方ない。モンシロチヨウも、飾り気のない葱坊主のことが気になり始め…。
ある葱畑でのお話。

四月馬鹿軽くも重くも悪い尻

青木輝子

尻軽はいかん。かといって尻が重いのも困りものだよ。
どちらのタイプも困るねえ。
同一人物で軽い尻と重い尻と両方使い分けるって?
最悪だな。

ランナーと競ひ流るる春の川

月城花風

ランナーは孤独な闘いを強いられるから、
伴走者の存在は有難い。
ただ、その日の流れ方によってランナーのタイムが
左右されるのが難点か。

せんせいと呼ばれみどりの羽根を挿す

西をさむ

赤い羽根は社会福祉の充実を目的として十月に、
緑の羽根 は緑化推進のために四月に、
募金活動が行われる。
国会議 員の胸でよく揺れている。

誰よりも先に新茶を嗅ぐ 鋏

久我正明

茶摘みの現場にいる茶摘女が、誰よりも先に新茶の香を楽し むことができる。
とは誰もが思うこと。
しかし、まさか鋏が一番 とは思いつかなんだ。

一円玉見いつけた更衣

吉川正紀子

財布の中にある一円玉を見ても有難味を感じない。
なのに衣 更えの時にポケットから
一円玉が出てくると、
嬉しくて大事にされるから不思議 。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 考へてわからぬ答亀鳴いて 稲沢進一
   ・・・俳句の批評亀鳴くに似て
 
 春夏を秋と言い張る竹と麦 花岡直樹
   ・・・季語の事情を構つてをれず
 
 アリバイをどこ迄綴る蟻の列  稲葉純子
   ・・・共犯の蟻列にまぎれて
 
 鯉のぼりメインディシュに風所望  小林英昭
   ・・・お代わりとても無制限だよ
 
 木苺の個性シンプルすぎる味 森岡香代子
   ・・・飽きがこなくてもの足りなくて
 
 自らが選べぬいのち油虫 竹下和宏
    ・・・ヒトに詠まれて良かつたじゃんか
 
 囀サエズリや食べるもしやべるも同じ口 峰崎成規
   ・・・同時にやって咽るは困る
 
 腹時計只今正午麦の秋 髙田敏男
   ・・・こんがり焼いたトーストがいい
 
 にんにくの追加に走らせ初鰹 加藤潤子
   ・・・急ぐ姿は泳ぐかのやう
 
 つばめ飛ぶ俺もいつかは急上昇 向田将央
   ・・・急降下にはならんようにね
 
 宇宙への旅の途中のお遍路や 金城正則
   ・・・お遍路宿で長逗留に
 
 鯉のぼり風に泳げば影踊る 山田真佐子
   ・・・影を見下ろし泳ぎを研究
 
 すべり台すべるかに落雲雀かな 渡部美香
   ・・・蓑虫さんはぶらんこ遊び


第八回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
東京都 荒井 類
 

「アンパンの臍の胡麻とる四月馬鹿」

千葉県 高橋きのこ
 

「お年玉もらう時だけスマホ置く」

三重県 田村米生
 

「爪切って指に勤労感謝の日」


  
 

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