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糟糠の妻の朝寝につまづきぬ 二丁目の猫五丁目に恋をして 逃げ足のどれが百足の第一歩 自分史はいま終章の紙魚走る 詩を詠んでをれば草でも引けと言ふ 身八つ口あふいで背ナに団扇風 松茸山制札なくば知れぬのに 白息のしどろもどろに遅刻の子 人肌の燗を所望と雪女郎 日記買ふ妻無駄と言ふさう思ふ
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子も四十大人ばかりのこどもの日
桜井美千
聴診器の胸に貼りつく夏に入る
田中やすあき
分身に痛くはないか心太
北熊紀生
花びらを散らし普通の木にもどる
上山美穂
桜は春の季節の大スターである。花がある間は大勢の人から注目され、写真に撮られ、夜間は照明もあてられる。葉桜になりて日常取り戻す。
いつまでも高値いやがるキャベツ
鈴木和枝
価値が上がったと威張れるのに、値上げは嫌らしい。たとえブランド化されても庶民の味方でいたいのだ。「春みどり」歌手ではないよキャベツだよ。
春愁を刈り取つてくれ床屋さん
柳 紅生
不揃いに伸びた髪や髭を床屋さんで整えてもらうと気持ちもスッキリ。ついでに春愁も一緒に取ってもらおう。滑稽句出来て春愁何処へやら。
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