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108回 俳句遊遊

98回 川柳天国


   
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第十三回滑稽俳句大賞審査結果発表 
第十三回滑稽俳句大賞の大賞は、吉浦百合子氏の作品に決定致しました!
◆ 大賞 山口県 吉浦百合子

お日様へじやんけんぽんと蒲公英咲く
風船を生きもののやうに子に渡す
春の風赤子のおなら持ち去りぬ
緑蔭のこの雄大な握り飯
声までもずぶぬれにして水遊び
心太すとんと噂つつぬけに
口開けてランドセルにも夏休み
木の枝にパンツの乾く水遊び
嬉しさの種とばしたる草の花
芋の露ひとつひとつが水の星




今月の特選句

風に恋しては振られるしやぼん玉

竹下和宏

しゃぼん玉は、恰好いい風とみればすり寄ってゆくのだが大方は弾かれてしまう。振られても気にせずお気楽であきらめぬのがバブル根性か。

頑固さはもう捨てました春キャベツ

鈴木和枝

春キヤベツの軽やかさを新しいかたちで表現した。頑固さを捨てているのはキャベツでもあり作者自身でもある。
つぶやきの口語俳句。

春光は買い占められることもなく

八塚一靑

価値のあるものは、えてして資本家に買い占められるもの。しかし、この春の光はそうはゆかぬ。資産、所得額に関係なく平等に与えられる。

蛇出でて腰のあたりの力ぬく

井口夏子

蛇でなければ分からない実感を描いている。蛇の腰の部分に注目したところがいい。どこが蛇の腰かって?そりぁ穴を出て最初にくねったところよ。

失恋の始めはバレンタインの日

西をさむ

恋心の告白を簡単にできるようにした商魂が、バレンタインデーとなっているわけだが、うまくゆくとは限らない。人生は甘くはないのさ。

咥へくるクロネコヤマト桜鯛

椋本望生

桜鯛を咥えてクロネコヤマトとはお洒落。佐川や日通では句にならぬ。「ほかほかの焼芋腹にカンガルー」「カンガルー懐の焼芋で手を温め」なんてね。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 戸をたたくハーイと出れば春嵐 小笠原満喜恵
   ・・・騙すつもりは風にはなくて
 
 老いの恋桜はやがて散りぬるを 金城正則
   ・・・ひこばえとても花を咲かせる
 
 暖かし歩く形(なり)して靴干さる  吉原瑞雲
   ・・・夜は徘徊するやも知れず
 
 空覆ふほどの力士の干蒲団  飛田正勝
   ・・・乾きにくくて残った残った
 
 もうテレビ何でもよくて二月尽 山本 賜
   ・・・照明器具として使ふべし
 
 口閉ぢて蛤海のこと言はず 稲葉純子
    ・・・言つたところで仕方ないのよ
 
 念入りに裏門掃除卒業す 髙田敏男
   ・・・バイトばかりで勉強もせず
 
 春一日医者巡礼をして暮れぬ 高橋きのこ
   ・・・診察券の遍路札めき
 
 長物となりたるピアノに春の塵 田中早苗
   ・・花台としての役割させよ
 
 裃で見得を切りたる土筆んぼ 長井知則
   ・・・袴脱がせりやすつぽんぽんに
 
 種類などどうでもよくて初桜 花岡直樹
   ・・・ビールの銘にはこだわるけれど
 
 はみ出して不良願望葱坊主 峰崎成規
   ・・・バンカラ言葉使ひこなして
 
 吊革の張りの戻らぬ花疲 柳 紅生
   ・・・全体重を預けつぱなし


第八回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
東京都 荒井 類
 

「アンパンの臍の胡麻とる四月馬鹿」

千葉県 高橋きのこ
 

「お年玉もらう時だけスマホ置く」

三重県 田村米生
 

「爪切って指に勤労感謝の日」


  
 

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