2012/5/18 更新 | お問い合わせ | ご利用にあたって |  会員専用ポスト


第四回滑稽俳句大賞審査結果発表


二年連続、大賞受賞の快挙!!

第四回滑稽俳句大賞の大賞は

金澤健氏の作品に決定致しました。

 

大賞  金澤健
 

恋猫やうすうす知れる相関図

誰よりも氷柱汗をかいてをり

星月夜天動説も捨て難し

宴果てて主なき杖敬老日

イチローも肥たごかつぐ案山子かな

出来心神にありけむ海鼠かな

日めくりをはぎ取る人の着ぶくれぬ

百足虫ゆく足手まとひの手足もて

逃げる蛇上目使ひに世を拗ねる

無事なれど名馬たりえず枯野道

 

詳細および全応募作品はこちら

 2012 5



 今月の特選句

声はまだ誰も知らずや山笑ふ 高田敏男
 山が声たてて笑ったら、賑やかを通り越して騒々しいだろうよ。桃のふふふ、桜のほほほ、まだ眠ったままの山の鼾も混じる。

人寄せのさくらなんですさくら貝 伊藤浩睦
 芝居小屋で、演出をサポートして声をかける役を「さくら」と呼び、後に露天商の偽客の呼び名になった。さくら貝の「さくら」に、二重の意味。

上がるのは物価・血圧・揚げひばり 田村米生
 上がらないのは、五十肩の腕、風采、春寒の気温…、まだある。上がらないのは、北朝鮮のミサイル、内閣支持率…ああ、これは下がるに分類。

つくしは筆アスパラガスは万年筆 日根野聖子
 確かに形からして「ぴったり」ですね。白菜は前頭葉、にんにくは団子鼻。ゲジゲジは眉、椎茸は木の耳、頭髪はツバメの巣。

一番になれずに荒れた春嵐 石川節子
 春一番に先を越された春の風が、拗ねて大暴れをしたのが、春嵐となった。四月初めの強風は、一番になれなかったことが理由だったとは。

佐保姫のまずは花屋に立ち寄れり 高橋素子
 今年、春がなかなかやって来なかったのは、佐保姫が寄り道していたから、という思い込みの句である。しかし、事実は、大朝寝と思うが…。




 今月の秀逸句  七七をつけてみました

小鼓を持っていたらし古雛 村上美和
・・・手持ち無沙汰に口をぽかんと

鞦韆を漕いで鷹女となってみる 高橋 都
・・・ぶらんこ降りればただの俳人

大江戸も小江戸も桜まみれかな 飛田正勝
・・・千鳥が淵が雑踏となり

入社式末は社長かフリーター 西をさむ
・・・二極分化のせめてまん中

ハンカチと水着小さきを競ひ合ひ ひがし愛
・・・結局水着に軍配あがる

春コート大栄転と言ふ僻地 壽命秀次
・・・左遷でいいから都会へやつて

蛤の大黒柱貝柱 松尾軍治
・・・わが家の大黒柱の好物

早送り車窓の春の雪景色 山本 賜
・・・動くお花見吊革たのみ

裳裾なぶる風を気にする糸桜 有吉堅二
・・・箱入り娘の糸桜らし

痴漢レイプ何でもありの猫の恋 池田亮二
・・・雌猫からの訴訟も辞さず

出世せぬ同士の気炎花筵 清水呑舟
・・・部長になれぬ課長なぐさめ

口車とばして軽し万愚節 蔦 恵
・・・飛ばすならよし乗ってはならん

日本の大人も休む子供の日 永島董玉
・・・子どもは塾へ行かねばならぬ




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