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山笑ふ使ひ古しの膝もまた 集団で立たされてゐる葱坊主 くちびるをキスのかたちに五月鯉 虫干の中に加はる爺と婆 マイホーム背中に乗せて蝸牛 前世は伊賀か甲賀か水澄し 政治家が持てば氷菓のマイクめく 秋扇たためば孫の手となりぬ 犬用のおしつこシート踏んで冬 節電の為と夫婦で日向ぼこ
「ほんとうはみんなかなづち鯉幟」
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春めきて空裏返すファルセット
工藤泰子
裏金がドカンと表へ闇の春
和田のり子
情報は穴から仕入れ春障子
髙田敏男
戯言を次々空へシャボン玉
卯之町空
シャボン玉は弾けるもので、実体はほんのつかの間。たわい ない会話もその場限りで紙に書いておくほどではない。身軽、 気軽の楽しさよ。
社員駒栄転左遷四月尽
青木輝子
四月は、人事異動の時期。人も流れ涙も流れる。栄転左遷の 悲喜劇も社員は企業の駒として逆らうことのできぬ習い。駒の 哀しさに共感。
おもちやみたいな犬のお散歩春うらら
小笠原満喜恵
トイプードルのことだろうか。寒い時期の散歩は風邪をひかぬ ようにと洋服を着せてもらう。春になれば重いコートを脱げて 嬉しいね。
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