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2017年3月の滑稽句

【佳作】 案の定煤逃をして締め出され 青木輝子
煤逃の手の内読まれ釘刺され 青木輝子
小岩らに橋杭岩が冬の夜話 青山桂一
   
【佳作】 冬告げの風が空掻く大地掻く 青山桂一
薩摩でも雪降りをるに年魚市潟(あゆちがた) 青山桂一
   
一月十三日金曜日無事 赤瀬川至安
【佳作】 ぼろ市のおつとつとつと九谷焼 赤瀬川至安
   
弾初の音合はせするシャンデリア 秋月裕子
寒中の鶏はばたける異人館 秋月裕子
【佳作】 雪なだれ神もほとけもおはすのか 秋月裕子
   
冬ひなた寿命十分伸びてます 井口夏子
【佳作】 着ぶくれて年相応になりにけり 井口夏子
   
鬼やらい追われて鬼はホームレス 池田亮二
【佳作】 地蔵さまの雪見は首まで埋もれて 池田亮二
   
【佳作】 フラダンス歩く姿は百合の花 泉 宗鶴
   
【佳作】 御祝儀の出ない初荷は蹴とばされ 伊藤浩睦
二日の振替休日なんのため 伊藤浩睦
   
【佳作】 ちらり観る守り秘仏のご開帳 伊藤洋二
少子化はいまや昔の春炬燵 伊藤洋二
なぐさめの洒落にちぢこむ名草の芽 伊藤洋二
   
【佳作】 かいつぶり影を沈めて去りにけり 稲沢進一
約束の小さな公園梅一輪 稲沢進一
   
入学児まだ空つぽのランドセル 稲葉純子
【佳作】 笑ふ山にも向う三軒両隣 稲葉純子
   
【佳作】 寒肥や吾にも必要最中食ぶ 井野ひろみ
セーターやセールを待てば半額に 井野ひろみ
   
お財布を忘れてごめん椿さん 上山美穂
選挙カー行くや真上に揚雲雀 上山美穂
【佳作】 諍ひの言葉のカクテル春愁ひ 上山美穂
   
【佳作】 春泥の足洗はばや野の仏 氏家頼一
星影のワルツに号(な)くや猫の恋 氏家頼一
多羅葉(たらよう)に字を書けとこそ彼岸寺 氏家頼一
   
春隣ベンチの手話の笑ひ声 梅岡菊子
【佳作】 なれの果てなれど梅干めでたけれ 梅岡菊子
   
春の雪舞ふや白梅香らせて 梅野光子
【佳作】 夫在せば夫まくはずの鬼の豆 梅野光子
紅梅と白梅競へば鯉はねる 梅野光子
   
目覚しのいらぬ暮しや花大根 越前春生
【佳作】 醍醐味といふチーズ喰み日脚伸ぶ 越前春生
   
しんしんと塵土に雪がしんしんと 岡野 満 
久しぶり会うたび雛の若返り 岡野 満 
【佳作】 合格を聞いて諭吉と打合せ 岡野 満 
   
熱燗やさっきも聞いたその話 小川飩太
【佳作】 雪五尺雪見酒には多すぎる 小川飩太
   
【佳作】 春節の獅子よろよろと万事如意 奥脇弘久
一晩で砂吐く浅蜊誰に似て 奥脇弘久
   
モンローを出せばダサイと春疾風 加川すすむ
苗木市実の生る方を買ひにけり 加川すすむ
【佳作】 ラップめく読経にのせて鳥の恋 加川すすむ
   
【佳作】 冷蔵庫の中が温か寒波かな 加藤澄子
曙てふ淡桜色の椿咲く 加藤澄子
大雪を抱えて落ちる夢なれど 加藤澄子
   
晩年や青汁屠蘇の代りとす 川島智子
一合の寒九の水で飲む薬 川島智子
【佳作】 初場所や国技を救ふ稀勢の里 川島智子
   
鏡餅尻の中から小餅出す 久我正明
モナリザの痒がる背中電気毛布 久我正明
【佳作】 セーターの裏を表に帰宅する 久我正明
   
【佳作】 菜園のうねうね曲がりはうれんさう   工藤泰子
存亡の危機と言ひたて豆を撒く 工藤泰子
ゆるキャラのやうな赤鬼やらひけり 工藤泰子
   
万歩計に急かされてゐる冬散歩 桑田愛子
【佳作】 掛け直す右肩上がりの古暦 桑田愛子
父母(ちちはは)の仲を取り持つ炬燵かな 桑田愛子
   
のつけからシーンは濡れ場雪女 小林英昭
【佳作】 役得にありついてゐる紙懐炉 小林英昭
笑ひ絵をにたりにたりとやる寝酒 小林英昭
   
【佳作】 二月号きてから投句思い出し 佐野萬里子
初場所や横綱稀勢の里生まる 佐野萬里子
大統領令ツイッター並トランプ氏 佐野萬里子
   
立春大吉おしょくじけんのある日なり 下嶋四万歩
【佳作】 ブランコに株あがったりもどしたり 下嶋四万歩
借金の過払金の帰る鴨 下嶋四万歩
   
姫始め心も軟になってゆく 壽命秀次
【佳作】 大掃除誰が埋蔵金掘りあつ 壽命秀次
   
振り向けば妻が手を振り女正月 白井道義
【佳作】 しんがりに控へて入る冬至風呂 白井道義
偏差値は右肩上がり風邪の声 白井道義
   
左義長や八百屋お七の恋尽きぬ 鈴鹿洋子
【佳作】 長針の一コマ一コマ日脚伸ぶ 鈴鹿洋子
   
カマキリが両手広げていい事有ったに違いない 鈴木和枝
【佳作】 私が出る幕じゃないレースのカーテン 鈴木和枝
大吉を過信すんなよボウボウ鳩なく 鈴木和枝
   
歩み寄る冬将軍に雨戸閉め 髙田敏男
【佳作】 北窓を開けて気になる世間口 髙田敏男
医療費のきっちり納まり納税期 髙田敏男
   
トランプで始まり終わる一月尽 高橋きのこ
大マスクわからぬままに挨拶し 高橋きのこ
【佳作】 男やめ女もやめて梅真白 高橋きのこ
   
うかれ猫姿見せずに声変えて 高橋ユミ子
【佳作】 ゆみちゃんのおむすびころりん梅開く 高橋ユミ子
春苺光をはじき籠の中 高橋ユミ子
   
【佳作】 冬帝のだまし打ちの警戒せり 田中 勇
寒もちを老女の頬張りをりけり 田中 勇
西成の凍死者多く出たりけり 田中 勇
   
猫が食ふ夫婦喧嘩やむつみ月 田村米生
【佳作】 春きざす耳毛鼻毛の伸び早し 田村米生
   
お忍びの却って目立つ大マスク 都吐夢
婆嫁子豆打つ鬼は内にあり 都吐夢
【佳作】 通販が春よ春よと囃し立て 都吐夢
   
荒行の僧に追はるる鬼は外 飛田正勝
【佳作】 女正月父の厨のコップ酒 飛田正勝
成人の子の返杯の小盃 飛田正勝
   
【佳作】 日向ぼこお地蔵さんになりにけり 中井 勇
日向ぼこ我のいびきで我かえる 中井 勇
湯タンポを抱いて一人寝もう四年 中井 勇
   
春雨を野暮を承知の傘で行く 新島里子
【佳作】 重ねたきかのてのひらよ春火桶 新島里子
   
【佳作】 躊躇(ためろ)うて此岸彼岸のかずら橋 西をさむ
春分の北と南の指相撲 西をさむ
   
つまみ王目指し焼かれる目刺かな 花岡直樹
早春を感ずは気分ばかりなり 花岡直樹
【佳作】 浮く雲もビールの泡も春めきぬ 花岡直樹
   
まんさくやまずは入国禁止令 原田 曄
金堂の邪気や無邪気や節分会 原田 曄
【佳作】 枯蔦に洋館がんじがらめかな 原田 曄
   
【佳作】 大根畠と足湯白きを競ひ合ふ ひがし愛
お犬様大事に抱き枯野来る ひがし愛
   
【佳作】 西洋人十字を切つて初天神 久松久子
雪兎お家に入れてあげましよう 久松久子
   
春寒を我慢してゐるお洒落かな 日根野聖子
ドキドキやため息の欲しバレンタイン 日根野聖子
【佳作】 納豆で鬼をからめむ節分会 日根野聖子
   
屠蘇の貌大道芸の猿の芸 藤岡蒼樹
【佳作】 ブルドック年賀善悪人を嗅ぐ 藤岡蒼樹
上司宅厚顔に酔ひ節料理 藤岡蒼樹
   
咳込て己恨めし凍みる夜 細川岩男
【佳作】 一月やトランプ時代幕が開く 細川岩男
鰭酒や河豚喰ったよな気分なり 細川岩男
   
五百両なり千両啄ばまれ 本門明男
【佳作】 寒波来る大統領は猿のボス 本門明男
春昼のイナバウアーの大欠伸 本門明男
   
枯れ草の中なる石の魚は今 松井寿子
【佳作】 神ってる生き返り咲く紅梅は 松井寿子
凍ゆるみ冬芽いよいよ濃い紅に 松井寿子
   
高階よりボーイソプラノ豆を撒く 松井まさし
下萌えて地虫の体温むずむずと 松井まさし
【佳作】 春泥に竦む下ろし立ての靴 松井まさし
   
【佳作】 編めど編めどダックスフンドの腹巻き 南とんぼ
酔い戻る足裏咎める福の豆 南とんぼ
   
【佳作】 着ぶくれて悪を包みし善の顔 村松道夫
桂馬跳びまだまだ若き初詣 村松道夫
   
黄水仙笑顔でをれば福来たる 百千草
やはらかくもの申すなり寒鴉 百千草
【佳作】 鬼やらひ何の科にて払はるる 百千草
   
冗談言へる仲にも隙間風 森岡香代子
【佳作】 せせらぎをほつこりさせるねこやなぎ 森岡香代子
しんしんと寝込みを襲ふぼたん雪 森岡香代子
   
【佳作】 逝く春の忘れ物なりなごり雪 八木 健
訳ありのマイチョコバレンタインの日 八木 健
蕗の薹鳴り物入りで売り出され 八木 健
   
名草の芽はつきり名前名乗りけり 八洲忙閑
【佳作】 声高く重心低く猫の恋 八洲忙閑
門扉なき鳩小屋に住み山笑ふ 八洲忙閑
   
【佳作】 待ち人は今駅を出た春近し 八塚一靑
鬼の子のような我が子と年の豆 八塚一靑
半歩先前へ導く遍路杖 八塚一靑
   
【佳作】 体脂肪腹巻にして雪を掻く 柳 紅生
雪卸一枚脱いでまた一枚 柳 紅生
薄毛して厚化粧を笑ひ初む 柳 紅生
   
【佳作】 見えぬ目に見えて湯舟に春の皺 柳澤京子 
孫挙式シェフのこだわり春宴 柳澤京子
春挙式空に遊泳亀の雲 柳澤京子
   
【佳作】 鍋ならぬ雪掻き奉行居りにけり 柳村光寛
残雪に白の加減のありにけり 柳村光寛
恋猫のもう決めてゐる朝帰り 柳村光寛
   
【佳作】 春一のちょつと小さめ春零番 山下正純
顔見せずマスク美人となつてゐる 山下正純
木枯の人走らせて大威張り 山下正純
   
多分さきがけ複雑な重ね着は 山本 賜
【佳作】 山吹の今に引き摺る昔かな 山本 賜
   
【佳作】 先生の重荷を下ろし卒業す 横山喜三郎
今年また買ひ足してをりバレンタインデー 横山喜三郎
まかり出て偏人奇人初芝居 横山喜三郎
   
また逢おうそのまた欲しや花の下 吉原瑞雲
うめるんじゃないぞ初風呂ボス健在 吉原瑞雲
【佳作】 屠蘇に酔う斗酒の昔もあったのに 吉原瑞雲