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2020年11月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

蜂あそぶ大輪菊でかくれんぼ 相原共良
諍へる後の夫婦や月昇る 相原共良
大粒の栗の穿られ栗の飯  相原共良
芸術祭ストレスになるピカソの絵 青木輝子
満月は羨ましいな瘦せられる 青木輝子
竜淵に潜んで未だ現はれず 赤瀬川至安
長き夜や半沢直樹など知らん 赤瀬川至安
命日と敬老の日を間違ふる 赤瀬川至安
君と食ふもろこし故郷(くに)じゃ「きみ」といふ 荒井 類
硯洗ふ子ら帰宅して手指(しゅし)洗ひ 荒井 類
一日の半分は昼秋彼岸   荒井 類
谺して何語飛び交ふ栗拾ひ 井口夏子
草原のすべてを包み銀河澄む 井口夏子
乙女心は〇△□秋の雲 池田亮二
西瓜どろ平成つ子には荷が重し 池田亮二
孫の手紙に長生きしてねと敬老日 石塚柚彩
十月の祝日のないカレンダー 石塚柚彩
吊るし柿五百羅漢の顔と顔 泉 宗鶴
藪からし貧乏暇なし生い茂る 泉 宗鶴
金風や金一封の涙金 泉 宗鶴
換気して勘気蒙る冷房裡 伊藤浩睦
陰性かいや院政だ秋の風邪 伊藤浩睦
曼珠沙華死はいつの日も他人ごと 稲沢進一
あるときは泣いて笑つて唐辛子 稲沢進一
冬帽子遠くをみつめ躓いて 稲沢進一
腹の虫夜食夜食と急き立てる 稲葉純子
鶏の厄日となりぬ赤い羽根 稲葉純子
長き夜やネット注文目移りす 井野ひろみ
カタカナの病は加齢秋の暮れ 井野ひろみ
キノコサンドのキノコにゅるりと逃げる気か 上山美穂
イワシ雲食べたいものを食べなくちゃ 上山美穂
秋深し風のひやひや廊わたる 梅野光子
かけつこや張り切つてゐるフライング 梅野光子
伴の星従へ十五夜の散歩 梅野光子
唐黍や戦地の歴史バーボンに 遠藤真太郎
城のある公園肩に紅葉散る 遠藤真太郎
曼殊沙華ときをり茎は弧を描く 大林和代
初冠雪富士に威厳の戻りたる 大林和代
草丈のグラフ縮むか秋の蝶 大林和代
巣ごもりの俳句うかばず萩の花 小笠原満喜恵
川中島の吟詠天高きまで 小笠原満喜恵
咲く時季をよく知つてゐる彼岸花 小笠原満喜恵
穴まどひこの家の主に挨拶か 岡田廣江
お揃ひの色柿の実と柿の葉は 岡田廣江
永年のアベック見下ろす天の川 加藤潤子
秋ナスや油吸いこみコロナ太り 加藤潤子
揚げ芋や断捨離できぬ肉襦袢 加藤潤子
波郷忌や石鎚産の黒茶飲む 金城正則
厚化粧して十月の遍路旅 金城正則
冬温しGoToで行く松山城 金城正則
名水は元をたどれば積乱雲 久我正明
電源をoffに落として帰り花 久我正明
しみ取りの痕を隠してマスクかな 久我正明
洋ナシもドナルドダックも円き尻 工藤泰子
底紅の一日の深し戻れない 工藤泰子
金木犀の光溢るるその日から 桑田愛子
秋時雨京の地名も長々と 桑田愛子
秋日浴び伸び縮みする虎の縞 桑田愛子
富士山に投網うつたる鰯雲 小林英昭
月光にあがつてもらふ応接間 小林英昭
名月より満月赤し火星連れ 佐野萬里子
朝寒や布団いつしか引き被る 佐野萬里子
突っ掛けに芋虫這ひて雨上る 佐野萬里子
縞つ蚊の羽音の歓迎墓洗ふ 壽命秀次
絵日記のヒロインに婆夏休み 壽命秀次
それとなく人寄せつけず敬老日 白井道義
抜きんでて風に煽らるる女郎花 白井道義
濡羽の朝日を浴びる稲雀 鈴鹿洋子
秋麗ステイホームという隠居 鈴鹿洋子
老いてゆくに必要なのは野菜畑 鈴木和枝
今日いっしょに生きるアサガオ数える 鈴木和枝
脱皮くりかえすしわしわの私 鈴木和枝
駐在に尻尾つかまれ夜這星 髙田敏男
一命を今日より解かれ捨案山子 髙田敏男
旗本の菊人形も御落胤 髙田敏男
ディベートの席のつまみに笑茸 高橋きのこ
県境の土手は赤道彼岸花 高橋きのこ
「二階」からの目薬利きし秋の乱 竹下和宏
秋夕焼先に耄碌(もうろく)したが勝ち 竹下和宏
困りせば下五はこれよ秋の暮 竹下和宏
焼栗や井戸端会議のお裾分け 龍田珠美
秋高し義足のキリン駆け出して 龍田珠美
老いの身の忘れ癖出て虫の声 田中 勇
ひやとひの金の貸し借り虫の闇 田中 勇
曼珠沙華スタンダールの「赤と黒」 田中 勇
秋の選挙令和をぢさんすまし顔 田中早苗
鍬胼胝(だこ)は一生(ひとよ)の誇り日焼婆 田中早苗
秋彼岸三婆駄弁る墓の中 田中早苗
赤色を追ひやる白の彼岸花 田中晴美
本日のメインディッシュや秋の茄子 田中晴美
己が身に秋の気合のどっこいしょ 田中晴美
星々が涙している流れ星 谷本 宴
十五夜は月に帰ろう吾は姫 谷本 宴
がぶりよつ少年相撲アキレス腱 谷本 宴
蛤になる術修業する雀 田村米生
秋刀魚買ふ銭も政府が出しなはれ 田村米生
稚児の手に皺くちや女優秋気澄む 月城花風
二百十日洗濯物は左寄り 月城花風
値段知り評価の変はる新酒かな 月城花風
貸した金踏み倒されて苅田風 土屋泰山
不老長寿や枸杞の実の小さくも 土屋泰山
柿食えば種が邪魔なり午後三時 土屋泰山
赤い羽根人には見せずポケットに 長井知則
散らぬぞと桜紅葉の艶が増し 長井知則
焼米の香り残して煙り行く 長井知則
追い掛けて追い掛けられてゆく野分 西をさむ
名月の裏はうさぎの休憩中 西をさむ
荒屋(あばらや)を好んで虫の集(すだ)くかな 西をさむ
進化せぬことが自慢か烏瓜 花岡直樹
秋祭り今年はコロナと鉢合わせ 花岡直樹
生ビールチェイサーにして月見酒 花岡直樹
コロナ菌マスクをフアッションに変へる 久松久子
蓑虫や糸を操る不法ハッカー 久松久子
畑の大根褒めて一本頂きぬ 久松久子
路地裏に昭和の男秋の暮 日根野聖子
ココア入牛乳菓子パン糸瓜の忌 日根野聖子
里芋を煮つころがして憂さ晴らす 日根野聖子
コロナ禍や月にマスクの雲かかる 廣田弘子
初もののサンマに七日延ぶ命 廣田弘子
初もののまつたけ舌で遊ばせる 廣田弘子
夏休ちやんとさぼつてちやんと寝た 藤森荘吉
秋嬉しがばり起きればすつきりと 藤森荘吉
GoToとコロナ疲れの秋の旅 細川岩男
筋肉痛老いの右足秋日和 細川岩男
旬の味苦み走った秋刀魚かな 細川岩男
敬老会行かぬ傘寿の心意気 南とんぼ
老いの秋脳ミソ鍛えて筋肉つけて 南とんぼ
草楽団最後にチョンと鉦叩 南とんぼ
眼より鼻寄せて松茸値踏みせり 峰崎成規
一合のいつしか五合穴惑ひ 峰崎成規
親展の小窓に我が名うそ寒し 椋本望生
柿を採るガードレールに足掛けて 椋本望生
濁酒呑むへーほーそーと言ふ妻と 椋本望生
なつかしや猿にも負けぬ柿の味 向田将央
竜胆のやうな肝玉我も欲し 向田将央
吾子の夢軽いが固い松ぼくり 向田将央
蟷螂のロボットめきし動作かな 村松道夫
現るる怪物コロナ厄日とす 村松道夫
居待月東京五輪宙にあり 村松道夫
帽子だけ残して案山子の焼かれをり 村山好昭
良き出来を前に出したる菊の鉢 村山好昭
秋晴や陶の狸の阿弥陀笠 村山好昭
木の実独楽山へ傾き果てにけり 百千草
ひらひらりひらがな崩し萩の散る 百千草
大花野免許返納考へる 百千草
香ばしきせんべいのやう今日の月 森岡香代子
一段強し朝寒の母の声 森岡香代子
柿食つて子規に近づく俳句力 森岡香代子
鹿たちは角を切られて角を出す 八木 健
ままごとや蚊帳吊草の蚊帳吊るし 八木 健
死人花幽霊花も季語のうち 八木 健
今晩の献立決めた鰯雲 八塚一靑
太刀魚がその気になれば龍となる 八塚一靑
栗飯の手間は笑顔で報われる 八塚一靑
邪鬼のごと踏みにじられて栗の毬 柳 紅生
炎吐く怪獣に菊師水をかけ 柳 紅生
豊の秋虫歯のうずく小町顔 柳 紅生
嬉しかりけり栗ご飯頬張れば 柳澤京子
我が花壇つがいの蜻蛉の睦まじき 柳澤京子
花トマトいきなり巨大にするルーペ 柳澤京子
うんうんと新酒喜ぶ喉仏 柳村光寛
カナダ産なれど松茸土瓶蒸 柳村光寛
貴婦人のやうな紫とりかぶと 柳村光寛
ゴートゥの誘い文句に秋列車 山岡純子
秋遍路久万の岩松香りたる 山岡純子
生なつめ噛ると意外リンゴあじ 山岡純子
赤とんぼニアミス挑発飛行隊 山下正純
庭の虫駄賃に雇ふ青がえる 山下正純
バツタ飛ぶ景気動向露知らず 山下正純
ベンチより天守見上げる秋高し 山田真佐子
満月を裸眼で見ればなほ大き 山田真佐子
運動会ピストル音に背な押され 山田真佐子
この下は川とも知らず歩く秋 山本 賜
一つ葉にあとの空蟬数知れず 山本 賜
どこからかカレーの匂ふ秋日和 山本 賜
天高し不要不急の外出日 横山洋子
焙煎の風にうなずくさるすべり 横山洋子
マスクの目集めてひるむ嚏かな 横山洋子
夕陽むさぼり柿の実色づけり 吉川正紀子
井戸端の政治談議は空花火 吉川正紀子
セザンヌやダリまた吾も紅葉好き 𠮷原瑞雲
湯舟にも紅葉浮かせるコロナ明け 𠮷原瑞雲
泣きもせで捨てられし子ら月の下 渡部美香
仁王立ち腰を落として蟷螂は 渡部美香
ぎょうせん飴の売り声ひしやげ赤とんぼ 渡部美香
おけら鳴く錆びた鋸弾く如く 和田のり子
目があれば手足もあるや台風裡 和田のり子
大海を掻き混ぜ暴る台風禍 和田のり子