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2022年8月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

ひとしきり暴れてさりぬ大夕立 相原共良
孑孑は腰を鍛えてをりにけり 相原共良
ただいまと鉢の金魚にグータッチ 相原共良
暑さより値上げラッシュで夏瘦に 青木輝子
人の世のどこにもうるさい蠅がいる 青木輝子
羽抜鶏日ごと存在薄くなり 青木輝子
父の日を誰も知らない情けない 赤瀬川至安
虎が雨飛車を斬らせて角を守る 赤瀬川至安
どくだみ茶ただより怖い物はなし 赤瀬川至安
点滴の一滴二滴向日葵(サンフラワー) 荒井 類
蜘蛛の囲にかかりてもがく蜘蛛のをり 荒井 類
節電にクーラー切って救急車 荒井 類
トンネルを掘って崩れたかき氷 井口夏子
風鈴のしきりに鳴るや反戦歌 井口夏子
所により金も降るなり夏ボーナス 池田亮二
スローライフのカルチャー教室あくび指南 池田亮二
蝦夷梅雨や晴れ男たち女たち 石塚柚彩
峠路にひよいと真夏のきたきつね 石塚柚彩
富良野メロンかぶりつく子と嫌がる児 石塚柚彩
打たないで蛇が手をすり足をする 伊藤浩睦
卯の花や徂徠豆腐をふと思ふ 伊藤浩睦
梅雨昏し昼行燈の要りさうな 伊藤浩睦
ロシアより無償の愛を渡り鳥 稲沢進一
墓洗ふ国栄えても民貧し 稲沢進一
人生は行き当たりばつたり兜虫 稲沢進一
コンサートの賑はひ何処夏の原 稲葉純子
乱舞の蛍に真闇ますます迫り来る 稲葉純子
大粒の涙は溢れんばかり梅雨の空 稲葉純子
捩花や品良く捩れ喜寿となる 井野ひろみ
往来の青柿を置く石の上 井野ひろみ
美容院いそいそ出掛く避暑地かな 井野ひろみ
絵のやうに見るギザギザの稲光 上山美穂
紫蘇を食ふ虫紫蘇が好きらしい 上山美穂
夏の庭食物連鎖の見え隠れ 上山美穂
瀬戸の海水母ぷかりと透きとほる 梅野光子
赤とんぼ物干竿にとまりたい 梅野光子
梅雨の明け飛行機雲の一直線 梅野光子
電化の進歩が地球狂わせ熱帯夜 遠藤真太郎
川狩やマングローブをかき分けつ 遠藤真太郎
仙女にも魔女にもなれず生ビール 大林和代
涼しさや壁がふうつと息したる 大林和代
蛸づくし食べて踊るや半夏生 小笠原満喜恵
鮮やかや俳句とコラボの赤い薔薇 小笠原満喜恵
梅雨明は疾うに過ぎたに蝉はまだ 小笠原満喜恵
葉に羽を横たへ蝶の昼寝かな 岡田廣江
雲の峰空の掃除の泡ならむ 岡田廣江
通学鞄ビーチサンダル隠してる 岡田廣江
音はせず電車の窓の大花火 加藤潤子  
夜更かしの子ら甚兵衛が嬉しくて 加藤潤子  
墓参の子水をかけ合ふてふ遊び 加藤潤子  
受験生三年やりてモスラかな 北熊紀生
武者人形怖くて布団に勢力図 北熊紀生
玉の汗たまにはかきたい持病持ち 木村 浩
宅配を使いひとつもかかぬ汗 木村 浩
慰霊の日摩文仁(まぶに)の海の波ゴウゴウ 金城正則
姫百合部隊語り継がれよ千年 金城正則
家売って薔薇を買いたし画家なれば 金城正則
真直ぐに列は進まぬ蟻の列 久我正明
説明のつかぬ恋ならかき氷 久我正明
野球拳踊り終わってなめくじり 久我正明
返事よきキラキラネーム茉莉花 工藤泰子
象の耳扇いでゐるよあつぱつぱ 工藤泰子
箱庭にそぐわぬ物も据ゑたくて 工藤泰子
落蝉のごとく転がりランドセル 桑田愛子
ケルン積む孤独の小石ひろひあげ 桑田愛子
葉桜や適齢期とは幾つまで 小林英昭
運任せ出たとこ勝負する蚯蚓 小林英昭
サングラス蚤の心臓隠しけり 小林英昭
じっと待つ只じっと待つ蟻地獄 白井道義
大見得を切って父の日禁煙す 白井道義
お下がりは少し大きめ更衣 白井道義
誉められて挿し木となりし額の花 鈴鹿洋子
梅雨寒の廃屋に鳴く猫五匹 鈴鹿洋子
雀数える夢のようでそうである時間 鈴木和枝
南瓜の蔓赤子がどうも気になるらしい 鈴木和枝
村雨や中途半端に破れ傘 髙田敏男
揚雲雀よりも高きをドローン行く 髙田敏男
時計草御八つの時間ばかり指し 髙田敏男
夏痩をしたと巨乳の友のいふ 高橋きのこ
盆の月夫の生命線の長し 高橋きのこ
ガーベラのごとく笑おうスマホ置き 高橋きのこ
気の合ふて今年も同じ扇子かな 竹下和宏
痩せ薬飲みつ視てゐる糸蜻蛉 竹下和宏
限界の隠し技識る水着の娘 竹下和宏
十薬は健康寿命を延ばしけり 田中 勇
この夏の好物となりアイスティー 田中 勇
梅雨明や卒寿の夫と旅に出る 田中早苗
車椅子押して真夏の水族館 田中早苗
鬼笑ふホテルでビールを来年も 田中早苗
生中継の大リーグ横目にトマト切る  田中やすあき
寝冷子の百八十度西を向く 田中やすあき
人はなぜバナナの皮で滑るのか 谷本 宴
家中の時計の針が遅る夏 谷本 宴
しばらくは胸に汗かく季節かな 谷本 宴
惚けに効く薬をさがす薬の日 田村米生
真向うて窓のすだれはちよつと上げ 田村米生
梅雨空に疲労の傘を折りたたむ 月城花風
誰よりも大粒を選り苺摘む 月城花風
地上絵の航空写真や茄子囓る 月城花風
黒南風や蝿もごくごくアルコール 土屋泰山
ベランダに吊りたいラベンダーの花 土屋泰山
蟻の列先頭倣い千鳥足 土屋泰山
ゆく夏に又会えるよね念をおし 堤 宏文
寝冷えして恋の熱冷め夢も覚め 堤 宏文
避暑の旅永遠(とわ)の旅路にならぬよに 堤 宏文
本心の純白光る半夏生 長井知則
訳聴くも待つ事はせず青田刈り 長井知則
白絣キャンパスにして人描く 長井知則
戻り梅雨今年一番欲しいもの 花岡直樹
順番をよく打ち合わせ蝉生まる 花岡直樹
またかまたかと怒りに狂うビアの泡 花岡直樹
おにぎりに丸と三角七変化 浜田イツミ
菖蒲園ぶらぶらなれど七千歩 浜田イツミ
除草剤植田の空に放りけり 浜田イツミ
川下で形代掬ふといふ時代 久松久子
爪赤き足もて入る禊川 久松久子
愛犬に曳かれて潜る茅の輪かな 久松久子
くたびれただけの一日蝸牛 日根野聖子
一つづつ眠らせるかに梅漬ける 日根野聖子
七夕や世界平和と短冊に 日根野聖子
夏瘦は叶わぬ願い夏太り 細川岩男
水虫を我が長年の友とする 細川岩男
涼風のよく通るとも閑散とも 細川岩男
路地の塀捕虫網だけ歩いてる 南とんぼ
クーラーつける意識失う少し前 南とんぼ
どくだみの実効支配の国旗めく 峰崎成規
炎帝と戦覚悟の地下出口 峰崎成規
ダリの貌ムンクの口となる大蛇 椋本望生
而して蝙蝠の空うやむやに 椋本望生
耳垂れマークびつくりマーク雷はしる 椋本望生
麦飯を食べて生き延ぶ昭和の日 村松道夫
かたつむり先祖の墓をなめて行く 村松道夫
楠の木は大きな日傘その下に 森岡香代子
カーテンを開けるとそこに守宮の目 森岡香代子
雲海は俗世を隠しきつてゐる 八木 健
懐かしいグラジオラスにラジオとは 八木 健
じりじりは暑さのことで油蝉 八木 健
予想した馬は来たらず風涼し 八塚一靑
持て余す暇を抱えて三尺寝 八塚一靑
炎天を来て吐く息を持て余す 柳 紅生
いずれかが介護に遺り鰻食ふ 柳 紅生
生きるためほうたる苦き水も飲む 柳村光寛
今日もまた記憶曖昧暑さ負け 柳村光寛
グラスにはストロー二本ソーダ水 柳村光寛
少年の籠一杯にソーダ水 山内 更
水遣ったばかりの庭の夕立かな 山内 更
花嫁はあじさい色のワンピース 山岡純子
梅雨晴にアガパンサスの青はじけ 山岡純子
一票に国を案ずる冷奴 山岡純子
二頭身首は凝らぬか扇風機 山下正純
万物に定めのありて七変化 山下正純
あぢさゐの本当の花は顔見せず 山田真佐子
鯖寿司の十四五本も手土産に 山田真佐子
ナイター観て宿題できず泣いたあの夜 山田真佐子
銀行の裏で育った今年竹 山本 賜
四方から工事の音の夏休 山本 賜
初浴衣孫の手首の細きこと 横山洋子
夏草や地蔵の頭撫でつづけ 横山洋子
炎昼の街に響くや解体音 横山洋子
貴婦人になつたつもりの夏帽子 吉川正紀子
見上げても届かぬところに朴の花 吉川正紀子
この苦さ昔の味や夏みかん 吉川正紀子
炎帝や聞くみみ持たぬ人の激 吉原瑞雲
草刈るや怨嗟を放つ虫の群れ 吉原瑞雲
つき出たる腹が砂掻く五月場所 吉原瑞雲
墓石の彫りの深きに雨蛙 渡部美香
篠笛のとぎれとぎれに月涼し 渡部美香
ロボットがボーイフレンド友の夏 和田のり子
ロボットがテレビをつける夏初 和田のり子
当たり棒あればいいねとアイス食む 和田のり子