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2020年6月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

魚島の鯛の焦げ飯もう一杯 相原共良
轍のあとの泥を拾ふやつばくらめ 相原共良
虎杖の箸枕てふ心意気 相原共良
雨続き紫陽花だけがご満悦 青木輝子
更衣時代遅れが邪魔してる 青木輝子
跡継ぎのできたをアピール鯉幟   青木輝子
自粛して静まり返る恋の猫 赤瀬川至安
奥様の説教長しさくら餅 赤瀬川至安
籠城の準備万端四月馬鹿 赤瀬川至安
夏風邪で済んで幸せウイルス禍 荒井 類
「鬼滅の刃」でウイルスを殺れ夏休み 荒井 類
風孕む胎(はら)は空っぽ鯉のぼり 荒井 類
夏めくやゴム一本の束ね髪 井口夏子
噴水の崩れに踊る子どもかな 井口夏子
思ひ出をごまんと捨てて更衣 井口夏子
初化粧アイドル顔に似て非なる 池田亮二
末世を歎く六地蔵さまの百面相 池田亮二
老い兆す予約忘るる春の宵 石塚柚彩
みどりの日我が家の庭でバーベキュー 石塚柚彩
春の陣第一次世界コロナ大戦 泉 宗鶴
彼岸を遠望ダイヤモンドプリンセス号 伊藤浩睦
焼肉も酒も団子も無き花見 伊藤浩睦
一村に空き家三軒かたつむり 稲沢進一
大空に大仏デンと夏に入る 稲沢進一
グライダー静かに降りる春の昼 稲沢進一
いつもより正確時の日の時計 稲葉純子
温度差に落ち着きのない夏蒲団 稲葉純子
七難を隠しきつたる日焼かな 稲葉純子
奮闘す手づくりマスクにひと日かけ 井野ひろみ
えんどう豆一句一句と莢をむく 井野ひろみ
吾の庭の薔薇は名無しよよく咲いて 井野ひろみ
開放のバスの窓より春の風 上山美穂
五月雨の傘野の草にさしかける 上山美穂
光の中へ首をのばしてひなげしさん 上山美穂
人生とは自然破壊よ根切虫 遠藤真太郎
グリーン車を如何に訳すか五月晴 遠藤真太郎
地球每マスクファッション夏に入る 太田史彩
ウイルス禍一気に失せよ春の雷 太田史彩
春過ぎて夏来にけらしマスクして 太田史彩
目標は人間打倒青嵐 大林和代
ふくふくと富士はご機嫌若葉風 大林和代
花散るを惜しめば喜劇王も逝く 小笠原満喜恵
ベランダの狭庭穀雨に癒さるる 小笠原満喜恵
よそ見した隙を狙つて蠅とまる 小笠原満喜恵
春の月とタワーマンション肩並べ 岡田廣江
長閑さ封印令和の外出禁止令 岡田廣江
心に沁みるやまももの深い紅 岡田廣江
蛇穴を出て人間の弱点握る 小川飩太
春の泥ひとりで被る義侠心 小川飩太
地球から宇宙へ逃げよコロナの春 金城正則
啓蟄の蛇とべ動物園散歩 金城正則
まだ続く応仁の乱むつごろう 久我正明
春陰の聖徳太子バスの旅 久我正明
さくらんぼぼつぼつ揺れていいんだよ 工藤泰子
紙風船排気はせずと廃棄せよ 工藤泰子
蝶々に案内(あない)されたる分かれ道 桑田愛子
筍のごろりと犀の角めける 桑田愛子
大空を広げつ泳ぎ鯉幟 桑田愛子
春泥やあひるの襁褓まだとれぬ 小林英昭
蛇穴を出て居酒屋でまづ一献 小林英昭
次次に咲く花摘めば春かなし 近藤須美子
俳句詠む新型コロナにひき籠り 近藤須美子
恙無しコーヒータイムの春の朝 近藤須美子
コロナ禍の世を飛び出んと揚雲雀 壽命秀次
春泥の大足跡はガリバーか 壽命秀次
前うしろつかず離れず入学式 白井道義
アリバイの防犯カメラ猫の恋 白井道義
コロナ似の五輪のマーク山笑ふ 白井道義
反抗期一時休戦かしわ餅 鈴鹿洋子
アビガンは神風なるか鯉幟 鈴鹿洋子
二メートル間隔に慣れて目の置き場 鈴木和枝
鯉のぼり出してもいいじやないか五月晴れ 鈴木和枝
三密で地面をあたためているタンポポ 鈴木和枝
目は二つ見るのは一つ目借時 髙田敏男
疫病に神も立腹春の雷 髙田敏男
御下がりの背広姿や種案山子 髙田敏男
山姥の量産されて春終る 高橋きのこ
泳ぎ足りぬか令和二年の鯉のぼり 高橋きのこ
暮らしぶり伊賀か甲賀か山椒魚 竹下和宏
先生と呼ばれて落ちる蟻地獄 竹下和宏
鮒鮨や好きと嫌ひに別れさせ 竹下和宏
閉山の札所子猫らの無邪気 龍田珠美
春暑しまだまだ続く自主自粛 龍田珠美
陰性か陽性なのか春の闇 龍田珠美
思ひ出のいつも一杯風船に 田中 勇
手のしわに幸せの線春の虹 田中 勇
投函もやつとのことで春の風邪 田中 勇
はて誰じやマスクの人の挨拶に 田中早苗
コロナ禍の春や外出止められて 田中早苗
狛犬もマスク掛けられ風薫る 田中早苗
コロナ騒ぎに忘れられたか藤の花 田中晴美
噛みごたえ抜群烏賊のとりたては 田中晴美
手作りのマスクに友の優しさが 田中晴美
蛇穴を出ればコロナ禍出戻りぬ 田村米生
休校の校庭さはに春の蝉 田村米生
他に乗客も無くバスより春田 月城花風
朝寝するあほだら時計もろともに 月城花風
夏めきてすつぴん隠すも上着脱ぎ 月城花風
青葉風終日ジャージ籠の鳥 土屋泰山
帰りたい帰れないなあ蛙鳴く 土屋泰山
目借時ごろりごろりと家の中 西をさむ
スーパ―へ遠出のつもり春惜しむ 西をさむ
ウィルスに山の笑いも自粛気味 花岡直樹
暇で症黄金週間へも感染 花岡直樹
ビールにも意地ありコロナ消毒す 花岡直樹
換気して黄砂取り込むことになり 林 桂子
根の深き春の雑草の意地つぱり 林 桂子
感染者数今日また増えて五月晴 林 桂子
カレーうどんお彼岸寺へ出前とや 原田 曄
四月尽食材を買ふ列に伍し 原田 曄
白玉や無理矢理いもと連れ出して 原田 曄
薫風を独り占めしてコロナウイルス 久松久子
優先席を子どもら占めて亀泣きぬ 久松久子
四月馬鹿一人三容三面鏡 久松久子
春惜しむほど春楽しめず令和二年 日根野聖子
コロナ禍に飲まず賭けずに四月尽 日根野聖子
ただ家にただ居ただけで夏の来ぬ 日根野聖子
マスクして吾待春の三猿ぞ 廣田弘子
逝く春に兎と亀の遅速なし 廣田弘子
さくらさくらコロナに無縁咲き誇る 細川岩男
巣籠りで不要不急の春休み 細川岩男
春雨やコロナコロナと泣く都会 細川岩男
ひとり居のステイホームの朝寝かな 堀川明子
厚顔を隠しきれないミニマスク 堀川明子
そこここに除菌スプレーある春よ 南とんぼ
兄ちゃんより小さいかあさんとブランコ 南とんぼ
恥ぢもせずするり竹皮脱ぎにけり 南とんぼ
真つ先に青き風船空が呑む 峰崎成規
実梅ころりやがてとろりと酒の中 峰崎成規
明易し筆まめ今はキーを打つ 峰崎成規
蛇だつて鳴かせてみたき濁世かな 椋本望生
太郎くる咎のあるごと鰹下げ 椋本望生
マシュマロボディーマスクの夏を疎かに 椋本望生
花守も触るるを躊躇初桜 村松道夫
ほととぎす殺してしまへニューコロナ 村松道夫
ウイルスてふ疫病神連れ霾れり 村松道夫
夏痩をせぬと老女の食事かな 村山好昭
白靴のふらり立ち寄る下駄屋かな 村山好昭
指そらす夜店の指輪光らせて 村山好昭
草蜉蝣合縁奇縁の人の世に 百千草
新馬鈴薯や頑固一徹父譲り 百千草
親の声耳に届かず茄子の花 百千草
褒められずくさつてをりぬ赤い薔薇 森岡香代子
大顔をかわれカバーガールにかまきりは 森岡香代子
一年生待たされすぎのランドセル 森岡香代子
俗世を遮断しきれぬ網戸かな 八木 健
焦点深度曖昧となり夏の霧 八木 健
今も現役大正時代の金魚鉢 八木 健
端午の日くらいは叱りたくはない  八塚一靑
百円で筍飯に格上げる  八塚一靑
乾杯を前にビールの泡消える 八塚一靑
腹筋を鍛へ尺取り掛け金に 柳 紅生
掬ひとる蛍の網に静電気 柳 紅生
しがらみの下界に背を向け蕨採る 柳 紅生
緑蔭に人の子消えしウイルス禍 柳村光寛
税金を払い終われば草むしり 柳村光寛
たたきより三枚おろし鯵フライ 柳村光寛
猫の恋猫の額ほどの庭で 山内 更
「恣意的」を検索憲法記念日 山内 更
愛鳥日ダウンコートを洗濯す 山内 更
春うらら護岸の亀とにらめつこ 山下正純
せきばらいするもはばかれCOVID(コービッド) 山下正純
緑さすウオーキングの手に足に 山田真佐子
青鷺や魚をぐいと丸呑みに 山田真佐子
札ノ辻の碑文字なぞれば風薫る 山田真佐子
はつけよいのこつた春だよ石蛙 山本 賜
鳥のやう朝もお昼も鶯菜 山本 賜
自転車を映してをりぬ春の川 山本 賜
コロナ騒ぎどこ吹く風の柿若葉 横山洋子
休業の屋台をたたく雷雨かな 横山洋子
猫の子がじやれ横丁の五月かな 吉川正紀子
朴の香に枯れたる心癒される 吉川正紀子
メーデーにそこのけそこのけコロナウイルス 吉川正紀子
物の怪に差配されたる夏の場所 吉原瑞雲
出無精を誉められてをり聖五月 吉原瑞雲
時の間のとばちりおそれ蚊喰鳥 吉原瑞雲
気がかりや一番小さな燕の子 渡部美香
聖母月鏡に眉間のしわ写し 渡部美香
何かいそうな境内の木下闇 渡部美香
風の子とさくら花びら輪になつて 和田のり子
ウイルスのしつぺ返しか春疾風 和田のり子