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2024年2月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

木立の間巧みに選び枯葉舞ふ 相原共良
サンタさんと思へば幼稚園の先生だ 相原共良
両の手をもんでマジシャン雪降らす 相原共良
飢えと貧トラウマなんです敗戦忌 青木輝子
身構えてビビッています子蟷螂 青木輝子
可も不可もない一族で御慶かな 青木輝子
よく食ふとこごと言はるる師走かな 赤瀬川至安
東京都山岳区まだ熊は出ず 赤瀬川至安
ウェイトレスの乳房多忙クリスマス 荒井 類
宝船近江強盗伊勢乞食 荒井 類
日本猿初詣だと縄ゆらす 荒井 類
こだわりは葱を抜くことうどん食ふ 井口夏子
凝り性で手抜きのできぬおでんかな 井口夏子
喜寿彷徨米寿逍遥冬の道 池田亮二
無病息災忘れ上手で惚け上手 池田亮二
お節料理の品数減らす物価高 石塚柚彩
知らぬ間に流行病や寝正月 石塚柚彩
初釜や少し派手めの着物着て 石塚柚彩
江戸の空に飛行機雲なし初茜 伊藤浩睦
竈猫今日も聞き役婆の部屋 伊藤浩睦
我が家の厠に淑気充ち充ちて 稲葉純子
すつぴんをすみませんねと初鏡 稲葉純子
初日の出名も無き山に富士山に 稲葉純子
デパ地下で夫のあれこれ言ふ三十日 井野ひろみ
マスクからはみ出すあくび始発バス 上山美穂
冬列車降りる支度のあれやこれ 上山美穂
新年の抱負普通に生きる事 上山美穂
平凡の中に幸せ初暦 卯之町空
老犬と老後の話日向ぼこ 卯之町空
寒造り蔵人募集中の蔵 卯之町空
クリスマス胃薬もつてディナーへと 梅野光子
冬ざれの空に檸檬の黄が香る 梅野光子
福うける伊佐爾波階段の初上り 梅野光子
バレンタインデスマス調のメールかな 遠藤真太郎
一族は五親等まで春の鴨 遠藤真太郎
山笑う湖から街へ反射光 遠藤真太郎
ピッチャーはポニーテールに寒日和 大林和代
歳末の大版チラシや値も大き 大林和代
参道にスーツの一団四日かな 大林和代
初雪に弁天さまのほほ笑むや 小笠原満喜恵
子雀のチュンのあいさつ初日の出 小笠原満喜恵
ふらここ揺らす山頂の羅漢さま 岡田廣江
初空に平生は奇跡大地揺れ 岡田廣江
じゃこ天と鯛飯食べに宇和島へ 沖枇杷夫
壇ノ浦抜けて吹き来る風寒し 沖枇杷夫
亡き人の着信記録や温め酒 沖枇杷夫
諳んじた七種聞いてるおなかの子 加藤潤子
蒲団出る朝一番の気合い入れ 加藤潤子
雨上がり参拝少なや寒椿 門屋 定
蕾見て春遠からじ追肥する 門屋 定
山茶花や薄紅色の美しさ 門屋 定
振り合ふも多生の縁か枯芒 北熊紀生
吞み友の名前も忘れ忘年会 木村 浩
忘年会歳を忘れて吞み過ぎる 木村 浩
年賀状出さぬと言うに来てしまう 久我正明
振返る小生意気な眼雪女 久我正明
冬蒲公英ぽんとグラブにストライク 工藤泰子
小学生と野球しようか小春風 工藤泰子
おくやまのあさき夢みて山眠る 工藤泰子
夜更け過ぎの予報外れる聖夜は雨 くるまや松五郎
小晦日明日は実家と湯屋の客 くるまや松五郎
明日も休めぬ先割りの玉子酒 くるまや松五郎
まち針の頭星型クリスマス 桑田愛子
つけ睫毛羽ばたかせ飛ぶ初御空 桑田愛子
ローンからローンを梯子薄氷を踏む 桑田愛子
猫と老集ふ路地裏日向ぼこ 壽命秀次
糞落とし丹頂軽々舞ひあがる 壽命秀次
恋敵一歩も引かず寒稽古 白井道義
脇役に徹して不器用煤払 白井道義
宝くじ買つて募金や年の暮 白井道義
霜柱たった二人の登校班 鈴鹿洋子
じゃこ天の小骨噛む音燗の酒 鈴鹿洋子
目を細め探す小島や冬の霧 鈴鹿洋子
一つぐらい良い所はないか床屋の鏡 鈴木和枝
どうぞと言う青年の目やシニア席 鈴木和枝
師走かな今日は暑いぞ袖まくる 髙須賀渓山
冬嵐三途の川の渡りかけ 髙須賀渓山
経済のまわらぬ世界寝正月 髙田敏男
聞きたきは風の便りと雪の声 髙田敏男
冬帝や民窮すれば国滅ぶ 田中 勇
ひやとひの田舎へ帰り冬の月 田中 勇
まず下戸に勧めてみたり酒饅頭 田中やすあき
初旅の待ち合はせまで小旅行 田中やすあき
元旦に立ちどまつてる黒き猫 谷本 宴
新年が来ても変わらぬ丸い鼻 谷本 宴
名刺よりいいもの置いてよ名刺受 谷本 宴
我が家では鰤に出世は望まない 千守英徳
上司より尻叩かるる松の内 千守英徳
宴後に残り物無し餅を焼く 月城花風
普通盛り小盛り大盛り雑煮かな 月城花風
初売や別の店でも会うた人 月城花風
団欒の中をスースー隙間風 土屋泰山
頬被りのらりくらりよ大臣は 土屋泰山
蕎麦湯足し一杯二杯もう二杯 土屋泰山
歯を見せぬ昭和の男初写真 長井多可志
三越の裏に手相見三が日 長井多可志
ワープして大縄跳へ入るところ 長井多可志
暖冬や蚊の飛ぶ闇に除夜の鐘 長井知則
雑煮餅数える子らの二個二個と 長井知則
喜寿も過ぎ米寿を目指す初日の出 長井知則
辰年の運勢如何に年迎え 永易しのぶ
伊勢海老をでんとお節の真ん中に 永易しのぶ
嫁さんも雑煮の餅も関東の 永易しのぶ
水甕はさながら鏡冬紅葉 西野周次
北風に往復びんた食らひけり 西野周次
づかづかと冬将軍の来たりけり 西野周次
焼芋や音湯気匂いの三刀流 花岡直樹
張る氷昔二センチ今五ミリ 花岡直樹
初日浴び泡燦々のビールかな 花岡直樹
金賞の柚子ぷうかぷか冬至風呂 浜田イツミ
正月の日本龍の暴走か 浜田イツミ
読初は『こっけい俳句に咲くきりえ』 浜田イツミ
小正月ものを喰ふ口喋る口 東 麗子
来てすぐにをさなき礼者眠くなり 東 麗子
いまここに靴履いて佇つ阪神忌 東 麗子
よぼよぼの枝でも赤い梅の花 久松久子
干大根高速道に対峙して 久松久子
タクト振るリーダーをるや百千鳥 久松久子
このブラウスにこのイヤリング春著選る 日根野聖子
願ひもせず叶ひもせねど初詣 日根野聖子
うとうともうつらうつらも春隣 日根野聖子
年明けて一枚増えた診察券 藤森荘吉
レジ横のもので済ませるお年玉 藤森荘吉
いかのぼり梢に休ませ大欅 藤森荘吉
鞭のごと如月の風老いを打つ 細川岩男
春は未だされど暦は強引で 細川岩男
冴返る頭の中はスッカラカン 細川岩男
家出猫探すついでや梅探る ほりもとちか
神信心馬鹿にしつつも初詣 ほりもとちか
尼崎のおばちやん強し羽子を打つ ほりもとちか
寒かろう一人ぼっちと戦時国 南とんぼ
全くの手ぶらとなりて枯れ木立 南とんぼ
トイレ付き餌台の欲し冬鳥来 南とんぼ
初御空ビル稜線は伸び盛り 峰崎成規
天動説まさしく信ず初日の出 峰崎成規
起き抜けの土の筋力霜柱 峰崎成規
ハッシュタグ婆らに付けて煤払 椋本望生
マフラーに隠れて見えぬ腹の底 椋本望生
どの子が欲しいはないちもんめ五郎助ホッ 椋本望生
手の縄はなじみとなりし除夜の鐘 森岡香代子
七草の生の苦味を楽しめる 森岡香代子
元日の地震逃げて逃げてのリフレイン 森岡香代子
北風はどうしてみんな向かひ風 八木 健
もの壊す本能が踏む霜柱 八木 健
初泣を本気で泣かれ狼狽える 八木 健
切れ味が三割増しの寒稽古 八塚一靑
知らぬが仏水仙に毒がある 八塚一靑
底冷のツノまで届くキリンかな 八塚一靑
冬ざれやどこ吹く風のパーティ券 柳 紅生
クエッションマークを解きて御慶述ぶ 柳 紅生
震災と龍の字を書き筆始 柳 紅生
着ぶくれてそぞろ歩きのツーリスト 柳村光寛
肩がこる大雪予報に身構えて 柳村光寛
雪雲の切れて後光や極楽図 柳村光寛
買い初めは大きな財布運試し 山下正純
年末のジャンボはやはりシャボン玉 山下正純
二月尽「かごめかごめ」の輪がまわる 山本 賜
お茶買えば煮大根をくれにけり 山本 賜
戸を繰れば駅へゆく音冬の朝 山本 賜
まる四角話花咲く雑煮かな 横山洋子
メール来る略語絵文字の年賀状 横山洋子
いくとせやぽっくり下駄のお正月 横山洋子
思ひそれぞれ初句会のそろひ踏み 吉川正紀子
風にひれ伏す由布岳の枯芒 吉川正紀子
絵本のやうな舞台照明コート脱ぐ 渡部美香
ツイストぽんワルツぽんぽんニット帽 渡部美香
ふんはりとスカート広げ年賀の子 渡部美香
まづ一杯白湯啜れば霜夜明く 和田のり子
鯛焼の熱熱頭にかぶりつく 和田のり子
法やぶり撃ち放たれし銃の冱つ 和田のり子