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2022年5月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

ウソホントウソがホントの鷽をどり 相原共良
二日灸三里のつぼは覚悟して 相原共良
吠えられし犬に合掌遍路去る 相原共良
賃上げのない年金者めざし焼く 青木輝子
いつの世も老若問わず恋は花 青木輝子
花疲れピアノを見るとドを叩く 赤瀬川至安
六畳に誰も来ぬまま雛納 赤瀬川至安
犬は寝てゐる春眠のせいかしら 赤瀬川至安
ぜんまいの渦のまなかの?かな 井口夏子
キリンのまぶた重くたれたる春眠し 井口夏子
狐どの自販機に木の葉使えませぬ 池田亮二
恐るべき姐御の乳房女性時代 池田亮二
花粉症罪なき杉へ八つ当たり 石塚柚彩
消防車出動させる野焼かな 石塚柚彩
四月馬鹿値上げラッシュに音を上げる 石塚柚彩
佐保姫の大和さんざん尿に濡れ 伊藤浩睦
春眠の大きな猫に鬣(たてがみ)が 伊藤浩睦
薄氷を閉ぢ込めてゐる厚氷 伊藤浩睦
咲き満ちて一枝拝借夕桜 稲沢進一
大空に凧を揚げたる子どもかな 稲沢進一
群れ咲けどその名は一人静かな 稲葉純子
田蛙に騒音防止条例を 稲葉純子
老二人四月馬鹿の日忘れけり 井野ひろみ
散歩する犬も見上ぐる桜かな 井野ひろみ
春眠のための座席や電車揺る 井野ひろみ
土筆の子とろうとすれば目をふせる 上山美穂
朝の春光カーテンを押し開く 上山美穂
花びらは痛がる路面に不時着で 上山美穂
三日月のどこかに隠れ月兎 梅野光子
ペンギンがとびこみ散りぢり花筏 梅野光子
花見ざんまいもういいといふほどの 梅野光子
他人丼を好きなプーチン五月闇 遠藤真太郎
雪柳コロナ熱より創句熱 遠藤真太郎
五月富士俯瞰してゐる一都五県 遠藤真太郎
燕の巣下には内科クリニック 大林和代
古木の花今年けじめをつけるかに 大林和代
花びらを外し聞いてるチューリップ 大林和代
春嵐天守の夜景乱さるる 小笠原満喜恵
朧月うつつも夢の色をして 小笠原満喜恵
椿展椿の一句明明と 小笠原満喜恵
朝を知らせる鶯の大音量 岡田廣江
新緑色となる新緑をみる眼 岡田廣江
エコライフ独活の皮まで食べてゐる 岡田廣江
好き嫌ひ鹿尾菜に暗黒みたりけり 北熊紀生
開花してじゃん拳に負け辛夷かな 北熊紀生
春の闇楽しみながら盗み酒 木村 浩
突然に恐がりになる春の闇 木村 浩
水温し伊予の山々緑なる 金城正則
四万十の天空に鷹飛遊する 金城正則
喜怒哀楽色即是空遍路旅 金城正則
崩るるは開く前から枝垂桜 久我正明
プーチンはほんとに困る沈丁花 久我正明
春一番犬が真実(まこと)を見て吠える 久我正明
境界は崖つぷちだよ蕨つむ 工藤泰子
トリトンのラッパパカパカ黄水仙 工藤泰子
波に浮くブイの踊るや春の潮 工藤泰子
仏滅を気にしていない春の空 桑田愛子
猫又と目の合つてゐる春夕べ 桑田愛子
手で鳩を作つて舞はす春の空 桑田愛子
春雨にぬれてゆくのもやりつくし 小林英昭
春の風邪メロン一個をせしめけり 小林英昭
促されはやされ桜五輪咲く 壽命秀次
雛聴く女孫のひみつ願ひごと 壽命秀次
春眠や地獄極楽紙一重 白井道義
しんがりに引いて大凶春一番 白井道義
偏屈はトレードマーク卒業す 白井道義
誤字脱字だらけの詫び状山笑う 鈴鹿洋子
カラスから逃げろ頑張れ瀬の蛙 鈴鹿洋子
ア行もカ行もすっかりサクラ 鈴木和枝
教科書に有ったか無かったか脱炭素 鈴木和枝
天気予報の雪だるまが動いてるよ 鈴木和枝
茶摘唄機械でつむはまだ知らず 髙田敏男
停電や節電ですと風光る 髙田敏男
人の世は急がば回れ落第子 髙田敏男
激雷や原発巣は肺にあり 竹下和宏
初夏や溌剌の文字消え失せり 竹下和宏
老人も愛らしく見え雛祭 田中 勇
啓蟄や若者何を企むか 田中 勇
春の山ガイドの説明ちぐはぐで 田中 勇
卒業す学業おいてけぼりにして 田中早苗
春の靴見上げるほどに孫育ち 田中早苗
此の星に天災人災冴返る 田中早苗
ゼロひとつ見落とし買った春コート 谷本 宴
春だからヴィヴィアン・ウエストウッド 谷本 宴
蕗の薹伸びて手招きしてをりぬ 田村米生
万歩計つけてブランコゆつさゆさ 田村米生
春の服LとLLわからない 田村米生
母の味よりインスタントよ蜆汁 月城花風
春の雪使えぬままの食事券 月城花風
来賓の省略されし卒業式 月城花風
お彼岸に美顔鍼するお岩さん 土屋泰山
並べたら布団を敷けぬ雛まつり 土屋泰山
啓蟄私の足はまだひえひえ 坪田節子
ポーズとる花かんざしのゆれやまず 坪田節子
チュンチュンは朝のあいさつ雀の子 坪田節子
畑より拾ひ集めて豆の飯 飛田正勝
八百の幟見上ぐる休耕田 飛田正勝
朝刊を新樹の下に拡げきる 飛田正勝
新参の居場所はどこにするべきや 長井知則
山々を黄砂が塗り替えセピア色 長井知則
常節は武士の子孫と胸を張る 長井知則
夜桜をひとり占めして鈍川の湯 永易しのぶ  
通学路子等の声待つチューリップ 永易しのぶ  
たんほぽに何を問うてる幼き子 永易しのぶ  
急ぐ訳娘に言わず雛納 花岡直樹
山笑うマネしてむくむくビアの泡 花岡直樹
穴の外見て見ぬふりせず蟻たちは 浜田イツミ
オミクロンの陽陽介護沈丁花 浜田イツミ
夜叉の面ふつと弥陀めく花あかり 浜田京子
ふらここや降りるチャンスをまた逃し 浜田京子
たんぽぽの絮毛みたいね古稀の恋 浜田京子
一木(いちぼく)に姿を隠し囀りぬ 久松久子
水仙の向き合ふことを忘れけり 久松久子
残る鴨衛士のつもりの御陵かな 久松久子
東風吹かばどれにしようかイヤリング 日根野聖子
思いきりあくびをすれば水温む 日根野聖子
お花見に無理やり参加させ子犬 廣田弘子
手に触れて造花とわかる桜かな 廣田弘子
かつがれることなく過ぎて四月馬鹿 廣田弘子
大掃除頭の中はごみ屋敷 藤森荘吉
うちの猫どこに居るのか大掃除 藤森荘吉
大掃除足の踏み場を探しつつ    藤森荘吉
花見頃解除解除の空元気 細川岩男
水温むコロナに慣れて気も緩む 細川岩男
温め酒当てに田楽胃が笑う 細川岩男
いつからか苦味のうれしふきのとう 南とんぼ
カルメンめく椿咥えし恋の鳥 南とんぼ
花虻の花なき門へ八つ当たり 南とんぼ
春疾風監視カメラを避けに避け 峰崎成規
密談に蛤口を閉ぢたまま 峰崎成規
もう少し寂しく鳴けよ春の鴨 椋本望生
イチローの髭思ひ出すつくしんぼ 椋本望生
老残のオランウータン水温む 椋本望生
契約を二日に伸ばす四月馬鹿 村松道夫
愚痴一つこぼれておらず遍路宿 村松道夫
花吹雪いま神が立ち上がる 森岡香代子
賑はひをじつと見てゐる山桜 森岡香代子
あんぱんの臍に咲かせてさくら漬 森岡香代子
落ちたい椿とそうでもない椿 八木 健
しあわせの二番目にある朝寝かな 八木 健
神様が光らせたから風光る 八木 健
門前の団子売り切れ鐘霞む 八塚一靑
船長の鼻歌まじり春の波 八塚一靑
牛の歩も軽やかとなり牧開き 八塚一靑
太陽を地に呼び込みて畑を打つ 柳 紅生
永き日や噂はひとり歩きして 柳 紅生
またこいよ涙の別れ鳥帰る 柳村光寛
晴舞台首ながく待つチューリップ 柳村光寛
つちふるや疫病いまだ黄信号 柳村光寛
思いがけずパセリぴょこぴょこ春の庭 山内 更
菜の花の点描鈍行列車行く 山内 更
パック寿司傾かせるか春疾風 山内 更
今昔の日暮別邸さくら色 山岡純子
長閑なる春の遠足喉が鳴る 山岡純子
若木らの栄養ドリンク春の雨 山岡純子
勝負師の月に盃宵桜 山下正純
宵桜心の闇を清めたる 山下正純
花曇散る花びらは雨かとも 山下正純
七人の敵と戦ふ囀の雄 山田真佐子
春昼の先生の声子守唄 山田真佐子
花冷の廃屋新築ビルの横 山田真佐子
雑草にひっかかってる冬ひざし 山本 賜
スケボーと区切ってこちら黄水仙 山本 賜
クリムトの「接吻」はらり春の果 山家志津代
雁風呂や服喪の夜のつけ睫毛 山家志津代
牛突きや上皇配流されし島 山家志津代
声だけの鶯相手のかくれんぼ 横山洋子
立春や万能薬の朝日浴ぶ 横山洋子
受験子の後ろ姿を爺婆が 横山洋子
無罪放免これより雪解水 吉川正紀子
流されて縁切り果てた夫婦雛 吉川正紀子
蜥蜴は穴を出るに出られず春の地震 吉野 仁
春遠し酒を飲むなととめられて 吉野 仁
ばかでかい窓から見れば蟻の列 吉原瑞雲
竹の子の網目を帯びて括られる 吉原瑞雲
豊穣の蕗のしゅうとめ採らず過ぐ 吉原瑞雲
囀れりカンバスへ光差し込めば 渡部美香
目借時テレビはひとりしやべつてる 渡部美香
一服のお茶を楽しみ二月尽 和田のり子
春暁に向かひ万物深呼吸 和田のり子