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| 2026年3月の滑稽句 |
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*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。
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| 卒業子世に出て学ぶ処世術 |
青木輝子 |
| 身の丈のくらしを守り目刺焼く |
青木輝子 |
| ネーミングいじけています犬ふぐり |
青木輝子 |
| 大空に寄り添ふ鳥や今朝の春 |
井口夏子 |
| 老いるかなおでんの酒に夢よろけ |
井口夏子 |
| 内裏様お供を連れず二人きり |
池嶋久春 |
| 春めくやチャペルの屋根に鳩が二羽 |
池嶋久春 |
| 落ちのない落語を聞きし受験生 |
池嶋久春 |
| 絶世の美女と決めつけ雪女郎 |
池田奈美子 |
| 薔薇色のショール反り身の肩に巻く |
池田奈美子 |
| 懐手して様になるいい男 |
池田奈美子 |
| 新成人迎える大人も相似形 |
池田亮二 |
| きやぴきやぴぎやる伊達の薄着は雪女か |
池田亮二 |
| 擂粉木のような太箸挟めない |
伊藤浩睦 |
| 贈与税払ふほどなるお年玉 |
伊藤浩睦 |
| 初日の出今年最初の朝が来る |
伊藤浩睦 |
| 鮟鱇鍋漁師仲間の浜仕立て |
伊藤政一 |
| 鰭酒や酔ふは羽州の雨の夜 |
伊藤政一 |
| 願はくは自由の女神の鬼やらひ |
伊藤政一 |
| 身の内に墨はらみたる細魚かな |
糸賀幸剣 |
| 若鮎のポジション競う精悍さ |
糸賀幸剣 |
| 雪溶けて咲かぬ花ほど意地を張る |
糸賀幸剣 |
| 紅白梅へも選挙カーは手を振つて |
稲葉純子 |
| 淡雪や積もるつもりもなく降りぬ |
稲葉純子 |
| ニン月は五大料金やや浮いて |
稲葉純子 |
| 夫コロナ我は元気に寒明けて |
井野ひろみ |
| 支払ひはカードのみなり鬼は外 |
井野ひろみ |
| 描く眉毛左右ちぐはぐ春寒し |
井野ひろみ |
| 鬼は外夕んべのこわ〜い夢も外 |
上山美穂 |
| 三角波を散りばめてゐる冬の海 |
上山美穂 |
| 新しいコートにお腹引っ込める |
上山美穂 |
| インフルの夫よ食事はドアの前 |
卯之町空 |
| ペコちゃんのお面のパパや鬼やらい |
卯之町空 |
| 冬ざれを夕陽あかあか温めをり |
梅野光子 |
| 庭の片隅水仙の香りたつ |
梅野光子 |
| 木蓮の蕾のつんと天を突く |
梅野光子 |
| 降り方が人為的とも黄砂かな |
遠藤真太郎 |
| 山独活で一杯首級を挙げしごと |
遠藤真太郎 |
| 水温むインプラントもビンテージ |
遠藤真太郎 |
| 利休梅地味な人生それもよし |
太田辰砂 |
| 落ち姿知らせぬ覚悟花椿 |
太田辰砂 |
| 華やげり枯山水に落椿 |
太田辰砂 |
| 大寒の寒さ鼻先つんと刺す |
大林和代 |
| 掲示板読んでにつこり二月かな |
大林和代 |
| 石手寺の森に隠れる寒鴉 |
沖枇杷夫 |
| 虚の恋を俳句に詠みて寒椿 |
沖枇杷夫 |
| 寒に入るサプリメントはオロナミン |
沖枇杷夫 |
| ビル風に晒された後春一番 |
奥野元喜 |
| 一週間三寒四温と確認し |
奥野元喜 |
| 春隣隣りの家まで徒歩十分 |
奥野元喜 |
| 謎めくよ手袋片っぽくれるとは |
加藤潤子 |
| 菜の花の値打ちを知らぬ犬と撮る |
加藤潤子 |
| 五十余年今年も咲いた枇杷の花 |
門屋 定 |
| 山茶花よ寒さ厳しい月に咲く |
門屋 定 |
| 水道を凍結させない夜間尿 |
門屋 定 |
| 鳩笛や平和を呼んでくれないか |
北熊紀生 |
| 雛段を担ぐ火事場の馬鹿力 |
北熊紀生 |
| 落葉描く土との境界描ききれず |
木村 浩 |
| 絵心は落葉の如く散り落ちる |
木村 浩 |
| だんだんと四季から二季へ三寒四温 |
工藤泰子 |
| 満月といふ名の臘梅ぽつと咲き |
工藤泰子 |
| 凍つる土蹴つて痺れる足の先 |
工藤泰子 |
| 角巻に犬は包まれ抱っこされ |
桑田愛子 |
| 春の土縄文土器を掘り上げる |
桑田愛子 |
| 小吉につくり笑いや初みくじ |
桜井美千 |
| 初雪は見上げる少女の口にかな |
桜井美千 |
| 指ひろげ五つ食べたと餡の餅 |
桜井美千 |
| 寒中に賀状の返事書いている |
佐野萬里子 |
| 来年は賀状辞退と賀状来る |
佐野萬里子 |
| 亡くなりし夫宛なる賀状かな |
佐野萬里子 |
| 憧れのおんなと問はれ雪女 |
敷島鐵嶺 |
| 獣園にパンダのいない暮の冬 |
敷島鐵嶺 |
| 寒紅のグラスが並ぶ古希の会 |
敷島鐵嶺 |
| おでん鍋おしくらまんじゅう湯気あげて |
壽命秀次 |
| 忘年会ここだけの話流れくる |
壽命秀次 |
| 一斗缶で火を焚きし頃目に浮かぶ |
上甲 彰 |
| 蟹だべがとおもたればやっぱカニカマ |
上甲 彰 |
| 寒灯や半数超える空き家率 |
鈴鹿洋子 |
| 最後尾走る先生息白し |
鈴鹿洋子 |
| 大事な足だ歌聞かせて歩くワンツーワンツー |
鈴木和枝 |
| 歩け歩け富士が見える所まで |
鈴木和枝 |
| 何か言いたげな冬雲飛行機連れて来た |
鈴木和枝 |
| 君の句を諳んじスキップ朧月 |
千心一仁充 |
| 七五三四の五のいわぬ七の列 |
千心一仁充 |
| かたどれば君が心の花びらか |
千心一仁充 |
| 幼き日お雛様より雛あられ |
曽根ともみ |
| 春霞かすみ目ではと目をこすり |
曽根ともみ |
| 頬にシミ長女の雛も五十歳 |
曽根ともみ |
| 常緑に霧氷を飾る瓶ケ森 |
髙須賀渓山 |
| 時雨るるやさつき出来た句忘れたり |
髙須賀渓山 |
| 日蔭とて赤き実をつけやぶこうじ |
髙須賀渓山 |
| 耕人も牧場の牛も鼻ピアス |
髙田敏男 |
| 寒雷や屋根の雪まですべり落ち |
髙田敏男 |
| お師匠も小鉤をはづし足焙(あぶり) |
髙田敏男 |
| 餅食むも伸ぶる気配のなかりけり |
田代輔八 |
| 猛者のごとしプラットホームの凍つる風 |
田代輔八 |
| 暖房や電車の中はサウナ風呂 |
田代輔八 |
| 冬の山登れば吾と一体に |
田中 勇 |
| ひやとひは債務払へず凍つる星 |
田中 勇 |
| 健康にひときは気をつけ寒の内 |
田中 勇 |
| 山笑ふ君の笑顔はまぶしすぎ |
谷本 宴 |
| 梅の花抱つこ抱つことせがまれて |
谷本 宴 |
| 福引の末等当てれば大荷物 |
月城花風 |
| 煤逃の悪びれることなき笑顔 |
月城花風 |
| 湯豆腐や眼鏡は曇り霧の中 |
土屋泰山 |
| 冬の蝿長寿褒められ足上げて |
土屋泰山 |
| 節分のお化けに扮し老芸妓 |
百目鬼強 |
| 冴返るボンボンのチョコくちゆと噛み |
百目鬼強 |
| 梅の花供花にせむと伐られをり |
百目鬼強 |
| 友達の顔してそばに寒鴉 |
尚山和桜 |
| 大試験けふ正夢か逆夢か |
尚山和桜 |
| 初泣きや手足突つ張り声も張り |
尚山和桜 |
| 何もせぬことも日課や夕永し |
長井多可志 |
| 犯人はいつもの女優暮遅し |
長井多可志 |
| 片言の英語に訛あたたかし |
長井多可志 |
| 早春の鳥紅い実を啄みて |
長井知則 |
| 梅香るのみ退屈の昼下がり |
長井知則 |
| ぜんざいの餅飲み込めば寒明ける |
長井知則 |
| 立春をまだ着ぶくれの九十六歳 |
長尾七馬 |
| 立春を外に出られず九十六歳 |
長尾七馬 |
| 午年を八回めぐり九十六歳 |
長尾七馬 |
| 咲く風情散りゆく風情里桜 |
西野周次 |
| 餓鬼大将鳴り潜めをり雛祭 |
西野周次 |
| 蒼穹へ吹矢さながらつばくらめ |
西野周次 |
| 田作りや乾煎りするは子の役目 |
能登久美子 |
| 掘り炬燵いとこ八人隠れん坊 |
能登久美子 |
| 思ひ出の答え合わせや年忘れ |
能登久美子 |
| 人心地山里の熊も冬籠 |
花岡直樹 |
| カニカマで我慢の雑炊値上がりに |
花岡直樹 |
| ビール党も吹っ飛ぶ冬の衆院選 |
花岡直樹 |
| 冴返る十字にかかる真田紐 |
東 麗子 |
| かの谷に水湧くらむか西行忌 |
東 麗子 |
| 龍の舌舐めて叩いて野焼果つ |
東 麗子 |
| ふるさとは今も単線のどけしや |
久松久子 |
| 葱坊主長生きしても独りでは |
久松久子 |
| ちよつと炙られちよつと舐められ蕗の味噌 |
日根野聖子 |
| ご期待に応えて鳴きますホーホケキョ |
日根野聖子 |
| 小鼠をいくつもつけて猫柳 |
日根野聖子 |
| 寄鍋や鍋奉行待つ町奉行 |
藤森荘吉 |
| 着ぶくれて居て助手席をはみ出しぬ |
藤森荘吉 |
| 初夢や閃きだけはトランプ流 |
細川岩男 |
| 寝正月外に出掛けりゃ物価高 |
細川岩男 |
| 冬の陣政治屋達が夢を追い |
細川岩男 |
| 五輪へと出るが目標初稽古 |
ほりもとちか |
| 手足みな伸ばし切つたり負喧猫 |
ほりもとちか |
| 結末と湯冷め気になるサスペンス |
三木雅子 |
| 見慣れたる浜も新たや初日の出 |
三木雅子 |
| 追いかけて追いかけられて鳥の恋 |
南とんぼ |
| やはらかい春の水もて降圧剤 |
南とんぼ |
| 上脱いで下脱いで又上脱いで2月の湯 |
南とんぼ |
| 二刀流叶はぬ二流春の雲 |
峰崎成規 |
| たま十八恋を忘るる猫となり |
峰崎成規 |
| 獺魚を祭るや老ゆるは速し |
椋本望生 |
| プライドも糧もロマンも無き目刺 |
椋本望生 |
| 寒の灸腰はモゾモゾ体操ゆるゆる |
椋本望生 |
| 刻まれて前後不覚の海鼠かな |
村越 縁 |
| 金髪に染めてみようか恋の猫 |
村越 縁 |
| 喧喧も諤々もいて探梅行 |
村越 縁 |
| 初春や甲羅干しする親子亀 |
村松道夫 |
| 富士山を家から拝し寝正月 |
村松道夫 |
| 長男は背が高いのよ成人の日 |
村松道夫 |
| 演説の肩に集まり雪の票 |
森岡香代子 |
| 顔に出る心の事情春の鬱 |
森岡香代子 |
| アピールしてる盆梅のぱつちり目 |
森岡香代子 |
| 歯に自信あれどこはごは鬼の豆 |
八木 健 |
| 凍星に離れ離れの孤独かな |
八木 健 |
| 一句を詠まむ薄氷を陽にかざし |
八木 健 |
| カニカマを受け入れている若布かな |
八塚一靑 |
| もしかして複数形かシクラメン |
八塚一靑 |
| 師走から走り続けて睦月かな |
八塚一靑 |
| 寒牡丹話し相手は藁ぼっち |
柳村光寛 |
| 軽いねと言つて延々雪を掘る |
柳村光寛 |
| 落雪に注意と赤の御触書 |
柳村光寛 |
| 神の子と呼ばれて育ち丙午 |
山岡純子 |
| 冬土用「ひ」のつくものを買い忘れ |
山岡純子 |
| いちご柄のコップで牛乳六十年 |
山岡純子 |
| 冬鳥や湖面をⅤ字に群舞して |
山下正純 |
| 暖かくなりゆく兆し梅の花 |
山下正純 |
| 鬼も内平和を願い豆をまく |
山下正純 |
| 背競べ日差し求めてさやえんどう |
横山洋子 |
| 餌をつつくめじろ今年もつがいかな |
横山洋子 |
| 雪の花咲かせてをりぬ枯木立 |
吉川正紀子 |
| 芽吹く日を待ちかね蜂の飛び回る |
吉川正紀子 |
| 蝋梅の香りひと匙含みけり |
渡部美香 |
| AIはフォロー上手や木瓜の花 |
渡部美香 |
| 念入りに黒子を隠す初化粧 |
和田のり子 |
| だんだんと賀状の山の低くなり |
和田のり子 |
| AIに肩揉みさせる夢始 |
和田のり子 |
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