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2021年2月の滑稽句
*今月の特選句・秀逸句以外の佳句を青字で表示しています。

血糖値こはごは夜食のにぎり飯 相原共良
崖に立つ小型探査機烏瓜 相原共良
どつさりと届く能書き付き蕪. 相原共良
のさばれるコロナに強いられ寝正月 青木輝子
羊日や初出陣のネジを巻く 青木輝子
カルチャーのはしごで磨き返り花 青木輝子
霜の夜犬の鼾を聞いてをり 赤瀬川至安
夜咄や我れの葬儀はバラードを 赤瀬川至安
寄鍋やうんともすんとも言はぬ人 赤瀬川至安
肌ニヤリ人はニンマリ冬至風呂 荒井 類
コロナさんおいたはやめてお正月 荒井 類
初夢の地獄極楽からくりの 井口夏子
蔓延の疫病重し去年今年 井口夏子
雪激しマリヤは消えてしまいけり 井口夏子
ロボットはコンセント抜いて勤労感謝 池田亮二
よろこびは裏声で歌う第九哉 池田亮二
会いたいね毎年同じ年賀状 石塚柚彩
病院へはや二ヶ所行く松の内 石塚柚彩
蒲団から頭を出して日の出待つ 石塚柚彩
コロナ鍋作り楽しむクリスマス 伊藤浩睦
節季候(せきぞろ)は揃ひの赤いマスクして 伊藤浩睦
火球的速やかに落つ冬入日 伊藤浩睦
初雪や急行電車通り過ぐ 稲沢進一
寒牡丹でんと構へて道塞ぐ 稲沢進一
定食のラーメンライス年を越す 稲沢進一
朝となりコップの水が若水に 稲葉純子
元日や何かをしてもしなくても 稲葉純子
自粛してへそくり貯まる去年今年 井野ひろみ
パチンコとカラオケの混む寒波の日 井野ひろみ
神様の切り絵の楓紅葉かな 上山美穂
お蒲団の中でぬくぬく句句句句句 上山美穂
冬の朝シニアのヨガの静かなる 梅野光子
お正月ゲームで大人寄せ付けず 梅野光子
衣桁に帯かけて楽しむ松の内 梅野光子
外なら与党家では野党寒波くる 遠藤真太郎
アマゾンで買ひし連凧大樹超え 遠藤真太郎
香煙のお裾分けなる小春風 大林和代
四日はや青空つづき献血車 大林和代
寒風を堂々藁マンモスは立つ 小笠原満喜恵
懲りもせず年末ジャンボの列につく 小笠原満喜恵
顎マスク鼻先赤くなるしかない 小笠原満喜恵
古松葉お布団として下萌ゆる 岡田廣江
節分の二月二日を知るや鬼 岡田廣江
英彦山(ひこさん)に久女の俳句谺して 金城正則
波郷忌や句集「鶴の眼」読みおえる 金城正則
波郷忌や歩き遍路で松山へ 金城正則
「はやぶさ」の帰還みつめる海鼠かな 久我正明
老骨が骨折る仕事蓮の骨 久我正明
大根抜く脚を大地に踏ん張つて 工藤泰子
襞のあるマスク広げて顔隠す 工藤泰子
あたり前どこどこどこか年の市 工藤泰子
初乗の手綱の指の白きかな 桑田愛子
アクセルを一つ踏み込み初仕事 桑田愛子
標識のボルトのあらは一月尽 桑田愛子
猫の尿匂ふは納屋の炭俵 小林英昭
凍鶴となりて仏間にゐるつがひ 小林英昭
こまつたら凍ればいいの雪女 小林英昭
禿頭を怪我からガードの冬帽子 壽命秀次
さつと拭きガブリと林檎歯の悲鳴 壽命秀次
猟犬のふぐり揺らして獲物追ふ 壽命秀次
マスクしてマスク外してマスクして 白井道義
満面に笑みをたたへて懐手 白井道義
聞き役に徹して仏日向ぼこ 白井道義
皺の手に藁よく馴染む注連作り 鈴鹿洋子
思い出も夢も長~い影法師 鈴木和枝
手話の解ろうとする花柄マスク 鈴木和枝
セクシー大根うろこ雲ずっと追っていた 鈴木和枝
下萌に錆をきかせてマンホール 髙田敏男
のぞき穴趣味はそこまで障子貼る 髙田敏男
冬将軍日本列島占領す 髙田敏男
飲めるかと問へば首振る雪女 竹下和宏
泣き言をもらし始めし氷柱かな 竹下和宏
掛け絵馬のからからと鳴る初詣 竹下和宏
麻痺残る四肢踏ん張って冬の空 龍田珠美
凩やゴッホは耳を捜してる 龍田珠美
クリスマスツリーの先のICU 龍田珠美
予想外の合格知らせる初便り 田中 勇
風邪の咳コロナの嫌疑かけられる 田中 勇
万病のもとの寒邪に要注意 田中 勇
病みゐてもこれは別物温め酒 田中早苗
どか雪や一茶も驚く関越道 田中早苗
羽引きずり蟷螂よろと鎌挙げる 田中早苗
身を清めこころして聴く除夜の鐘 谷本 宴
食べ過ぎをさしこみと言ひ寝正月 谷本 宴
初雪やオラフばかりでアナは居ぬ
*「アナと雪の女王」
谷本 宴
マスクして欠伸移され即嗽(うがい) 田村米生
湯豆腐や何も知らない顔をして 田村米生
長生きの秘訣は速歩日脚伸ぶ 田村米生
掃納己の芥そのままに 月城花風
積雪に一変の街音も閉づ 月城花風
葉牡丹や拳骨ほどきぱあと咲き 月城花風
上を見ての御用納めと笑うべし 土屋泰山
グラファンと今は名を変え社会鍋 土屋泰山
歳暮受く差出人に苦笑い 土屋泰山
青山(せいざん)は流行性感冒(コロナ)の都初詣 飛田正勝
雪五尺何処のことかと勧盃す 飛田正勝
一円不足と付箋を貼られ初便り 飛田正勝
「あつもり」のゲームに化けたるお年玉 長井知則
千両より桜三分咲が良い 長井知則
元旦もステイホームで炬燵密 長井知則
太陽にコロナのひそむ冬至かな 西をさむ
トラベルのトラブつている師走かな 西をさむ
盛り上がるウェブ新年会で二日酔い 花岡直樹
賀状にもコロナコロナの字が躍る 花岡直樹
冬のビア意地でコロナを消毒し 花岡直樹
初詣柏手を打つ西洋人 久松久子
晦日蕎麦カップでいいとテレビつ子 久松久子
独身の息子が抱く猫炬燵 久松久子
顔ぶれはいつもの五人初句会 日根野聖子
初鴉啼いて令和は三年目 日根野聖子
ゴミの日にまづ丸を付け初暦 日根野聖子
初詣ただぽつくりを願うだけ 廣田弘子
マスクして年あらたまる瞳美人 廣田弘子
おみくじに夢の続きが見えてくる 廣田弘子
ウイルスの冬の蜂起に怯えをり   藤森荘吉
忖度を知らぬウイルス年暮るる 藤森荘吉
検温とうがひ手洗ひ煤払    藤森荘吉
どか雪や将軍来たりウィズコロナ 細川岩男
ホッコリすステイホームの日向ぼこ 細川岩男
ディスタンス破れた傘で測る冬 細川岩男
ふっ切れたものそうでないもの落葉かな 南とんぼ
熊除けの鈴付け熊似の人と行く 南とんぼ
年新た牛歩で余生やや延ばし 峰崎成規
着膨れて社会的距離さらにとり 峰崎成規
初鏡令和の牛をみて終ふ 椋本望生
髭剃つて四日の顔となりにけり 椋本望生
旋毛(つむじ)より切って床屋の初仕事 椋本望生
賽銭を手に大晦日の零時前 向田将央
いい初夢見せておくれと枕撫で 向田将央
コインより紙幣が嬉しお年玉 向田将央
白白と大股さらす干大根 村松道夫
冗舌な葉を捨て去りし冬木立つ 村松道夫
コロナ来て死に体となる冬の蜂 村松道夫
竹馬の止まり処を図りつつ 百千草
捨てきれぬものに囲まれ去年今年 百千草
初風や海のいのちをたて始む 森岡香代子
コロナ禍を手抜き気を抜き去年今年 森岡香代子
塩鮭の切身の今日の塩加減 八木 健
白息が吹き出しマークに登校児 八木 健
深沓の中から去年の領収書 八木 健
小寒や痩せてないのに痩せ我慢  八塚一靑
そんな目で見ないでおくれ寒鯉を 八塚一靑
半額の冷えた天ぷら寒昴 八塚一靑
近隣の浮足立って雪卸す 柳 紅生
三密を避ける御達し寝正月 柳 紅生
まか不思議冬の桜が開花して 柳澤京子
ありがたや早苗様より春の句集 柳澤京子
コロナでもあれこれ並べ雛の膳 柳澤京子
初雪に心奪われ転倒す 柳村光寛
刑場跡に首無し地蔵冬ざるる 柳村光寛
巴里の昼気温十度と聴く漢夜 柳村光寛
雪やこんこの歌を流しつ灯油売り 山内 更
インバネス祖母の箪笥の奥深く 山内 更
節料理たたきごぼうは憂さ晴らし 山内 更
恋多きオリオンの星瞬いて 山岡純子
オリオンの揺りかご揺れて星眠る 山岡純子
うたかたの遠い記憶や冬花火 山岡純子
丑年の食い正月に寝正月   山下正純
尋ね人賀状返らぬ人のこと 山下正純
着膨れの達磨太子となつてゐる 山下正純
金運の確かな色の初春(ハル)財布 山田真佐子
鴛鴦にならむ来世あるならば 山田真佐子
枯蓮は上野の美術品のようなもの 山本 賜
枯蓮に弁天様に昼の月 山本 賜
七草粥をテイクアウトにコロナの禍 横山洋子
帰宅の子目で追ふ猫の日向ぼこ 横山洋子
肩車屋根の追羽根とらせむと 吉川正紀子
散り損ねたうとう冬の紅葉かな 吉川正紀子
厠にも豆を撒いてた親父どの 吉原瑞雲
サッチーを追うて女座長は次の世へ 吉原瑞雲
むだ花や桜に次いでコロナ木瓜 吉原瑞雲
暖パンの試着を待つに皆猫背 渡部美香
寒風を歩く怒りを鎮めんと 渡部美香
青い鳥枯野の中に身を隠し  渡部美香
ゆらりぐらりやをら湯豆腐踊りけり 和田のり子
湯豆腐の肩に力は無かりけり 和田のり子