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「透明な線を描いて燕とぶ」
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犬掻きの鼻先に来る夏の波
田中やすあき
わらつちやうくらい金持ち黄金虫
谷本 宴
私からこぼれたやうに花柘榴
山本 賜
水割に夏の音させショットバー
吉川正紀子
いきつけのバーに行く。顔なじみの常連に会釈をしてカウンターに座る。「いつもの」と言えば、バーテンダーが好みの味をマドラーでひと混ぜ。
天守閣でんぐり返し夏燕
西野周次
天守閣の側で燕がくるりと宙返りするように飛んだ。その瞬間、作者は燕と一体になり燕の視点になったのである。天守閣はぐるりと一回転。
無尽蔵の滝浴び心無一物
柳 紅生
瀧水を浴びる時、それほど信心の心はなくとも敬虔な気持ちになるものである。尽きることのない水を一身に受けていると、心が洗われ空っぽに。
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