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146回 俳句遊遊

136回 川柳天国


   
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第十六 回滑稽俳句大賞審査結果発表
大賞は山下遊児の作品に決定致しました!
大賞 大 賞 山下遊児 (神奈川県)

山笑ふ使ひ古しの膝もまた
集団で立たされてゐる葱坊主
くちびるをキスのかたちに五月鯉
虫干の中に加はる爺と婆
マイホーム背中に乗せて蝸牛
前世は伊賀か甲賀か水澄し
政治家が持てば氷菓のマイクめく
秋扇たためば孫の手となりぬ
犬用のおしつこシート踏んで冬
節電の為と夫婦で日向ぼこ


詳細および入賞作品はこちら   
 

第十一回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
天 賞 工藤泰子(岡山県)
「なかほどにお詰め下さい鰯雲」
地 賞 上山美穂(愛媛県)
  「電柱も棒立ちとなり冬の朝」
人 賞 森岡香代子(愛媛県)
 

「ほんとうはみんなかなづち鯉幟」


詳細はこちら   
 

今月の特選句

ドーナツの穴まで食べたと四月馬鹿

花岡直樹

ドーナツの穴を食べるにはどうするか、一瞬考えさせられると ころが可笑しい。ところで、ドーナツを食べずに穴だけを食べ る方法はあるのかな?

歳時記のどこかにないか閏の日

赤瀬川至安

四年に一度とはいえ、閏日は二月と決まっているんだから、二 月の季語になってもいい気がする。閏年に出版する歳時記に は載せてもらいたいね。

雛の眉描く細筆の息止めて

相原共良

人間のお化粧でも「眉は顔の額縁」と言われ、顔の印象を大 きく左右する。細心の注意を要するが、「細筆の息」として緊張 感がより表現された。

餡パンの臍春風にくすぐられ

田中やすあき

「餡パンの臍」と聞くだけで何となく愉快な気分になる。それが くすぐられるのだから、ますます楽しい。自分の臍がくすぐった い感じがしてくる。

雷やおまへは空の地滑りか

井口夏子

「空の地滑り」がいいねえ。そうか、雷は空をうっかり滑ってし まったものだったのか。これまで誰も発想せず、俳句にしなか った表現が光っている。

熟年は完熟なるやトマト食む

沖枇杷夫

完熟トマトを手にして、「俺は熟年だが果たしてこのトマトのよ うに見事に熟しているか」と思った瞬間が句になった。老化で はなく熟したいね。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 
  どうやつて誤魔化す首の抜けし雛 伊藤浩睦
    ・・・心配無用着脱自在
 
  長生きも努力の結果彼岸かな 稲葉純子
    ・・・今日も欠かさずスクワットして
 
  春愁や板書一行ずれてをり 鈴鹿洋子
    ・・・シャツのボタンも一つずれてる
 
  田蛙はおまけをします売り物件 椋本望生
    ・・・田螺蚯蚓もご一緒に
 
  掌の中のどんぐり今も宝物 鈴木和枝
    ・・・少女時代の思ひ出詰まる
 
  知つてゐる桜も人も咲く時を 太田和子
    ・・・待てば海路の日和あるなり
 
  名を呼ばれ目覚めた春の待合室 大林和代
    ・・・ここは何処だろ私はだあれ
 
  椿落つ古家の解体見届けて 加藤潤子
    ・・・安堵したとも涙とも見え
 
  乱れ咲き雪崩となりぬ山桜 山下正純
    ・・・あふるる花に埋もれてもみむ
 
  春の朝飛行機雲が溶けてゆく 梅野光子
    ・・・飛行機雲も春の夢見て
 
  命にも長短のありつくしんぼ 南とんぼ
    ・・・土筆に学ぶ命の尊さ
 
  空高しミサイル上げるためでなし 北熊紀生
    ・・・汚すべからず美しき空
 
  関取の太ももほどの春大根 浜田イツミ
    ・・・四股を踏むのが上手くなりさう


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