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118回 俳句遊遊

108回 川柳天国


   
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第十三回滑稽俳句大賞審査結果発表
第十三回滑稽俳句大賞の大賞は、吉浦百合子氏の作品に決定致しました!
大賞 大 賞 吉浦 百合子(山口県)

お日様へじやんけんぽんと蒲公英咲く
風船を生きもののやうに子に渡す
春の風赤子のおなら持ち去りぬ
緑蔭のこの雄大な握り飯
声までもずぶぬれにして水遊び
心太すとんと噂つつぬけに
口開けてランドセルにも夏休み
木の枝にパンツの乾く水遊び
嬉しさの種とばしたる草の花
芋の露ひとつひとつが水の星


詳細および入賞作品はこちら   
 

第九回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
天 賞 小林英昭(三重県)

   「木漏日になつて小分けをする冬日」

地 賞 田村米生(三重県)
 

   「噴水に合はす屈伸ストレッチ」

人 賞 山本 賜(東京都)
 

   「扇風機新しければその風も」


詳細はこちら   
 

今月の特選句

行く年をスピード違反で逮捕せよ

花岡直樹

多忙だからこそできた句である。暇人には詠めん。仕事が終わってないのに新年が来てしまう。逮捕までしなくても職質で引き留めてもらわんと。

街を踏むゴジラの心地霜柱

峰崎成規

人間のDNAには様々な記憶が受け継がれている。遠い昔、恐竜のいた時代の情報も残っているはず。「ゴジラの心地」もまんざら虚構ではないかも。

散りたがる咲きたがり屋の山茶花は

吉川正紀子

山茶花は椿と違って花びらがバラバラに散る。咲いている時も艶やかだが散ってからも周りを華やかにする。擬人化を上手く使った面白い句。

熱燗の冷める頃には泣き上戸

山田真佐子

俳句をひとつのドラマと考えるならば熱燗は名脇役。お前のせいじゃないけどなんでこんなに泣けてくるのかしら。ねえ教えてちょうだい、酒よ酒。

デパートに入口出口できて冬

山本 賜

コロナの世は、とにかく人の接触を減らさにゃならん。一方通行が推奨され、入口出口を指定する店も増えた。寒々しいことだが慣らされる。

自動ドア枯葉に先を越されけり

久松久子

自動ドアが開くのを待っていたかのように枯れ葉がひらりと先に入ってしまった。さっと動いたつもりだが、身ごなしの軽さはとてもかなわんね。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 
 侘助やむかしむかしに戻れない 井口夏子
   ・・・今の世に咲くその名とどめて
 
 北風やチャリ漕ぐ足が文句言う  細川岩男
   ・・・漕いで筋肉つけよと風が
 
 文化の日なまけものにも日の恵み  村松道夫
   ・・・お天道様は慈愛の深し
 
 目覚まし時計はオンからオフへ神の留守 稲葉純子
   ・・・年に一度のお寝坊月間
 
 人波を抜き手で泳ぐ福の笹 竹下和宏
    ・・・前進不可は立ち泳ぎして
 
 コロナ禍の地球もち上げ霜柱 森岡香代子
   ・・・オミクロン株予定になくて
 
 寒蜆思ひの丈の砂を吐く 吉原瑞雲
   ・・・茹でてもらつて肝臓見舞い
 
 寒紅を引けば鏡に別の顔 桑田愛子
   ・・・紅一筋に顔の艶めく
 
 瞬間の容(かたち)をとらへ瀧凍る 小林英昭
   ・・・その瞬間は眼にもとまらず
 
 コリコリの食感に凝るブロッコリー 上山美穂
   ・・・良い歯を持てば一味ちがう
 
 目のやり場困ることなき冬に入る 田村米生
   ・・・困つた夏が今は懐かし
 
 小春日やひやとひ出稼ぎ区別せず 田中 勇
   ・・・人の俗世を温めゐる
 
 木菟に返事のしかた学びたい 土屋泰山
   ・・・ほうほうと聞きお目目ぱちくり


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