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十二月八日と気付く夜の厠 終活と見え来る年末大掃除 それぞれの目線違へて初写真 昔ほどなつかぬ孫へお年玉 けふだけは初鴉とておだてられ ワクチンの列に御慶を交はしけり ポイントがどうのかうのと一葉忌 戦争のニュースで包む冬の薔薇 死ぬるまで飲めてふ薬冬の鵙 かろがろと死後の話や日向ぼこ
「透明な線を描いて燕とぶ」
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行先は俺も桜も同じ土
木村 浩
筍のゆですぎ会話はずみすぎ
加藤潤子
早よ歩けと圧力かける春一番
月城花風
子の通る度ひなあられ減ってゆく
ほりもとちか
あられの山が少しずつ小さくなっていく。犯人は特定されてい るが、気が付いていない振りでそっと足す。犯人はバレている とは知らずまた犯行を。
「手を焼く」は火傷にあらず山笑ふ
荒井 類
「手が後ろに回る」「腕が上がる」「指をくわえる」など、字義通 りの意味とは違う意味をもつ言葉がたくさんある。日本語の魅 力の一つである。
初蝶のよちよちあるくかぜのうえ
森岡香代子
俳句では、まだ誰も使っていない、全く新しい表現が見事にで きた時、「お手柄です」などと褒められる。「蝶が風の上を歩く」 という発見がそれだ。
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