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122回 俳句遊遊

112回 川柳天国


   
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第十四回滑稽俳句大賞審査結果発表
第十四回滑稽俳句大賞の大賞は二名!
竹縄誠之氏と松谷富彦氏の作品に決定致しました
大賞 大 賞 竹縄誠之(奈良県)

春一番二番三番反抗期
来し方は△ばかり温かし
やることのなくて金魚を太らせる
天瓜粉追ひかけ逃ぐる蒙古斑
埼玉に熊谷のある暑さかな
ままごとのママは泣き虫赤のまま
檸檬切りカリフォルニアの水絞る
外出する妻の化粧の小春かな
はくしよんの国籍不明冬の闇
俗名のままに今年も明けにけり 

 
大賞 大 賞 松谷富彦(東京都)

犬猿の仲が御慶を交しをり
舌抜かることを重ねて初閻魔
豆腐にも供養の欲しき針供養
鞦韆や愛奪ふにも片思ひ
下穿きを付けずマネキン更衣
しつぽなどくれてやるさと青蜥蜴
アディショナルタイムに入りし敬老日
湯ざめして茹で直したる五体かな
することの無き顔揃へ日向ぼこ
団欒の卓に加はる冬の蠅  


詳細および入賞作品はこちら   
 

第九回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
天 賞 小林英昭(三重県)

   「木漏日になつて小分けをする冬日」

地 賞 田村米生(三重県)
 

   「噴水に合はす屈伸ストレッチ」

人 賞 山本 賜(東京都)
 

   「扇風機新しければその風も」


詳細はこちら   
 

今月の特選句

重力の束が丸見え藤の花

花岡直樹

「重力の束」ときたか。なるほど巧い表現である。しかも「丸見え」とは嬉しいね。若干猥褻な用語だが、上品な藤房との組み合わせがいいね。

専制のリーダーをらぬ蝌蚪の国

峰崎成規

目高の学校も蝌蚪の国も、平和で権利も守られ、みんなが助け合って生きている。専制君主など存在しない。人間も見習わにゃならんぞ。

ポリバケツ蹴っ飛ばしたる春一番

和田のり子

とかく俳人は春一番の元気を褒めたりするが如何なものか。奴は時に狂暴だ。「蹴っ飛ばしたる」の俗ながら率直な表現に特徴がよく出ている。

意地を見せ腸見せぬ焼栄螺

小林英昭

腸は「はらわた」と読む。栄螺の蓋を開けると身があってその奥に肝がある。うまいが切れやすく取りにくい。腸に本心という意味もかけてある。

しゃぼん玉かがくの色を輝かす

山本 賜

シャボン玉の表面が虹色に見えるのは、膜の外側と内側で反射する光の「光の干渉」という現象のため。「かがくの色」は誰にもできない詩の表現。

春昼や検温銃が通せんぼ

壽命秀次

ピストル型の検温器は、オデコで測るからギクリとする。看護師さんに「前髪をあげろ」「帽子をとれ」と言われると、それだけで血圧が上がる。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 
 毎日が万愚節ロシアのテレビ 土屋泰山
   ・・・朝からずつとプロパガンダよ
 
 幸せを計る日永の立ち話  柳 紅生
   ・・・不要不急をできるぜいたく
 
 カッターナイフで空を切り裂き初燕  渡部美香
   ・・・それでは空に絆創膏だ
 
 まず尻を持ち上げて立つ花筵 浜田イツミ
   ・・・尻はどこまでドッコイショ
 
 釈迦如来くすぐったかろう御身拭 青木輝子
    ・・・釈迦は細目で気持ちいいかも
 
 兄弟に討たるる春のウクライナ 村松道夫
   ・・・まさか家族に裏切られるとは
 
 眠るに早し仕事に遅し春の宵 日根野聖子
   ・・・ならば二三句俳句つくろう
 
 次の世は白い子猫になる予定 谷本 宴
   ・・・いい子にせんと無理かも知れぬ
 
 地続きの国の難儀やつむじ風 竹下和宏
   ・・・だけど無防備海岸線は
 
 海見えてのどかや太きにぎりめし 井口夏子
   ・・・ごつい手指にや似合はんだらう
 
 囀の色と問はれて黄と答ふ 吉川正紀子
   ・・・音のパレットいつもカラフル
 
 妙案が浮かばぬままに座禅草 稲葉純子
   ・・・月末までになんとかせんと
 
 ひとりゐて一詩生まれる花吹雪 稲沢進一
   ・・・早速それを投句ハガキに


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