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132回 俳句遊遊

122回 川柳天国


   
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第十五回 滑稽俳句大賞 作品募集要項
◆応募方法/ 作品は、十句一組で審査します。何組でも応募可。
  メールか封書でご応募ください。
  作品十句、氏名(ふりがな)、〒、住所、電話番号、年齢を明記。
  封書の場合、A4サイズの紙を使用。横使い縦書き。
◆   賞  / 大賞:五万円。次点:一万円。
*未発表の作品に限ります。
◆審 査 員 / 秋尾敏 浅井民子 上谷昌憲 河村正浩 菅野孝夫
  小西昭夫 蟇目良雨 藤田直子 山田貴世 八木健
◆募集期間/ 令和4年11月1日~令和5年1月31日 ※必着
◆投  句  料/

一組、二千円。
ゆうちょ銀行 振替口座 01600-3-130892 滑稽俳句協会
※現金や為替での送金は不可。

◆発  表 / 4月下旬、入賞者および会報、ホームページ
◆応  募  先/ 〒791-2103  愛媛県伊予郡砥部町高尾田1173-4   
  滑稽俳句協会 大賞募集係
  メールアドレス  kokkei@kokkeihaikukyoukai.net
  * 応募作品の著作権は主催者に帰属。
第十四回滑稽俳句大賞作品はこちら

第十回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
天 賞 花岡直樹(愛媛県)
「行く年をスピード違反で逮捕せよ」
地 賞 藤森荘吉(東京都)
  「簡単な話もつれる夜長かな」
人 賞 上山美穂(愛媛県)
 

「透明な線を描いて燕とぶ」


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今月の特選句

吉野家の卵かけごはんも寒卵

金城正則

寒卵は栄養価が高い。寒の内に採卵されたものはすべて寒 卵。吉野家の卵も当然、寒卵である。しかもお値段そのまま。 俳人だから価値が分かる。

春寒しロールケーキに巻かれたい

八塚一靑

ふわふわのスポンジとホイップクリームを見て、美味しそうと 思うのは普通の人。もぐり込めるなら暖かそうだと感じるの が、一流の滑稽俳人。

可愛いいと褒めれば欠伸春の猫

ほりもとちか

褒められ慣れている猫だね。「知ってるけど、だから何よ」と言 わんばかりの欠伸。愛されていることはわかるらしい。人間の 苦労も知らず春の猫。

盆栽も爺もひねくれ去年今年

南とんぼ

盆栽は日本文化を象徴するものの一つ。樹形でいかに自然 の歳月を再現できるかが技である。爺さんも時間をかけて個 性ができあがったんじゃ。

大根が幅を利かせてゐるおでん

山本 賜

はんぺんが膨らんでみせても大根の存在感にはかなわん ね。「幅を利かせてゐる」のは大きいからでもあるが、やはり 人気があるからである。

裸木に選挙ポスター 縋 り付く

久松久子

おそらくは落選候補者のポスターだろう。何処からか剥がれて 飛んできたのかもしれない。本人の必死さと重なるね。応援し たいが裸木は迷惑顔。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 
 平成も明治も遠き積もる雪 谷本 宴
   ・・・積もつては溶け積もつては溶け
 
 人の上人を作れりボーナス日 北熊紀生
   ・・・ボーナス無いが俳句作れり
 
 かんらから御身揺らして山笑ふ 西野周次
   ・・・花粉はあまりこぼさぬように
 
 アミダくじどの道行くか卒業生 青木輝子
   ・・・運の見極め授業で習はず
 
 恵方巻食べそこないて豆を噛む 相原共良
    ・・・鬼も怖がる丈夫な歯をもち
 
 着膨れに南極行くのかと笑はれて 伊藤浩睦
   ・・・この寒さこそ難局ならむ
 
 シャッターに収まる人生風光る 稲葉純子
   ・・・収まりきらない思ひは俳句に
 
 目の中の言葉を交わすマスクかな 久我正明
   ・・・口で言ふより本音がちらり
 
 霜柱踏んで確かむ骨密度 工藤泰子
   ・・・霜の柱にやまだまだ負けぬ
 
 だんだんと仏の顔に日向ぼこ 白井道義
   ・・・うつかりあの世に行きさうになり
 
 足あとは鼠小僧か雪明り 髙田敏男
   ・・・義賊が何か届けてくれたか
 
 鯛焼を三宝にのせ神棚へ 田村米生
   ・・・尾頭つきに違いなけれど
 
 楽じやないけど楽しい暮らし福寿草 浜田イツミ
   ・・・楽で苦しいよりはいいかも


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