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123回 俳句遊遊

113回 川柳天国


   
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第十四回滑稽俳句大賞審査結果発表
第十四回滑稽俳句大賞の大賞は二名!
竹縄誠之氏と松谷富彦氏の作品に決定致しました
大賞 大 賞 竹縄誠之(奈良県)

春一番二番三番反抗期
来し方は△ばかり温かし
やることのなくて金魚を太らせる
天瓜粉追ひかけ逃ぐる蒙古斑
埼玉に熊谷のある暑さかな
ままごとのママは泣き虫赤のまま
檸檬切りカリフォルニアの水絞る
外出する妻の化粧の小春かな
はくしよんの国籍不明冬の闇
俗名のままに今年も明けにけり 

 
大賞 大 賞 松谷富彦(東京都)

犬猿の仲が御慶を交しをり
舌抜かることを重ねて初閻魔
豆腐にも供養の欲しき針供養
鞦韆や愛奪ふにも片思ひ
下穿きを付けずマネキン更衣
しつぽなどくれてやるさと青蜥蜴
アディショナルタイムに入りし敬老日
湯ざめして茹で直したる五体かな
することの無き顔揃へ日向ぼこ
団欒の卓に加はる冬の蠅  


詳細および入賞作品はこちら   
 

第九回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
天 賞 小林英昭(三重県)

   「木漏日になつて小分けをする冬日」

地 賞 田村米生(三重県)
 

   「噴水に合はす屈伸ストレッチ」

人 賞 山本 賜(東京都)
 

   「扇風機新しければその風も」


詳細はこちら   
 

今月の特選句

迷ひなき万緑を見よロダン像

渡部美香

ロダン像は「考える人」ですね。悩んでいるのだろうと、激励する句になった。くよくよしなさんな、万緑の力強い緑の覇気を見てごらんなさいと。

壺焼きの蓋を死守する馬鹿力

田村米生

蓋が取れないのは貝が抵抗しているからとは知らなんだ。「蓋を死守する」と褒めておいて「馬鹿力」で呆れてみせ、裏切り構成になっている。

バーコード外し退院山笑ふ

白井道義

コロナ禍の入院の無味乾燥が、バーコードに象徴されている。今の時代をうまく詠みこみ、「山笑ふ」に退院の解放感や安堵感が凝縮されている。

いななきはファンファーレなり春の駒

日根野聖子

いななきは馬の言語であり歌声である。馬は春到来の喜びを伝えているのだ。ファンファーレなりと言い切った思い切りの良さに滑稽味がでた。

風止めばはらぺこになり鯉幟

森岡香代子

とても素直な擬人化の句である。擬人化は対象になりきってこそできるものだが、この句の場合は、作者自身も空腹だったのかもしれないね。

踏みつぶす白いビル群霜柱

木村 浩

「踏みつぶす白いビル群」で、何事だろうと驚かせておいて、「霜柱」で種明かし。破壊欲求が満たされる快感と、ものを壊す罪悪感もちょっぴり。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 
 薫風に逆らい孫の初ヒット 長井知則
   ・・・打つた孫より爺が喜び
 
 花々の食べ過ぎご注意蝶々さん  大林和代
   ・・・蝶々さんのメタボ心配
 
 枇杷の実のポポと灯されゐる夕べ  桑田愛子
   ・・・再生可能エネルギーだな
 
 「皆元気か」と墓地のつくし 鈴木和枝
   ・・・俗世気遣ふ土筆が祖先
 
 風船も描かれし顔も萎みをり 鈴鹿洋子
    ・・・息吹きこんで皺もきれいに
 
 新聞に包まれポストに初蕨 石塚柚彩
   ・・・筍だけは入らないのよ
 
 永き日の悟空は釈迦の手を出れぬ 小林英昭
   ・・・時間浪費で名は損悟空
 
 よきことの「吉」の字蕗の薹の中 山本 賜
   ・・・草冠の下に隠れて
 
 牡丹に聞いてみたいな美の秘密 吉川正紀子
   ・・・芍薬さんにも聞いてあげなよ
 
 つばめらの宙返り里帰りうれしくて 小笠原満喜恵
   ・・・羽で喜び自在に表現
 
 北窓の開かぬままのミステリー 井口夏子
   ・・・その人の名はミス・テリーだな
 
 着飾りし母号泣の卒業式 壽命秀次
   ・・・普段は見ない涙とよそゆき
 
 心の重さ計れぬ程の五月闇 岡田廣江
   ・・・五月の闇にLEDを


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