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112回 俳句遊遊

102回 川柳天国


   
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第十三回滑稽俳句大賞審査結果発表 
第十三回滑稽俳句大賞の大賞は、吉浦百合子氏の作品に決定致しました!
◆ 大賞 山口県 吉浦百合子

お日様へじやんけんぽんと蒲公英咲く
風船を生きもののやうに子に渡す
春の風赤子のおなら持ち去りぬ
緑蔭のこの雄大な握り飯
声までもずぶぬれにして水遊び
心太すとんと噂つつぬけに
口開けてランドセルにも夏休み
木の枝にパンツの乾く水遊び
嬉しさの種とばしたる草の花
芋の露ひとつひとつが水の星




今月の特選句

ソフトクリームむかしのかほでなめている

大林和代

ソフトクリ-ムでタイムスリップ。昔の顔になって舐めているという表現がいい。まさに童心である。子どもの頃のよき時代に戻れる小道具だね。

草取りの庭は土俵よ待ったなし

吉川正紀子

庭の雑草は抜いても抜いてもすぐに生えてくる。追っかけっこで、一時も油断できない。相撲の待ったなしに掛けた発想がいいね。

根っからの無党派ばかり葱坊主

鈴木和枝

葱坊主は一本気とも無邪気ともいえる。
集団ではいるが、それぞれ独立していて集団に
頼ってもいない。餓鬼大将になるというのが夢。

その光天に届けむとして蛍

森岡香代子

蛍の光は実に幻想的である。光を天に届けるために高上りしているのだと思い込む純粋がいい。佳句には詩があるが、やはり童心は名句の源だね。

燕の巣中古物件そこここに

井野ひろみ

燕は古い巣を再利用することも多い。ところが昨今、空き物件が多い。燕が少なくなっている。住宅の構造が変わり、巣の建材の泥土も減った。

水面の硬きと知りぬあめんぼう

山下正純

あめんぼうの足には細かい毛がたくさんあり、油がついているので水をはじいて沈まない。正純君も足に油を塗って水面を歩いてみるといいね。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 経済の止まる音聞く卯月かな 伊藤浩睦
   ・・・遠くにコロナらしき嘲り
 
 大納言の位を誇る小豆蒔く 久松久子
   ・・・恭しくも蒔かせていただく
 
 雲の峰力士の四股名にありそうな  柳村光寛
   ・・・色が白くて気立てやはらか
 
 牛蛙男が男たりし頃  百千草
   ・・・色男などあてにはならぬ
 
 早苗饗や血潮のごとく村に水 東 麗子
   ・・・季語に「水番」「水の喧嘩」も
 
 みてみてと隣家のバラを見せたくて 山本 賜
    ・・・バラの面倒見るはお隣
 
 耳うちの来世あらむと業平忌 山家志津代
   ・・・口約束はお得意のわざ
 
 コロナ禍が季語のマスクを奪いとり 堤 宏文
   ・・・俳人たちは被害の届け
 
 サングラス掛けて覗きし腹の底 椋本望生
   ・・・白か黒かと色の確認
 
 雨降って縒りを戻せる夫婦滝 柳 紅生
   ・・・雨量の適度こそが肝心
 
 塞翁が馬と心得大昼寝 吉原瑞雲
   ・・・寝過ぎたとても塞翁が馬
 
 厚化粧剥がしてしまふ薄暑光 稲葉純子
   ・・・白日の下素顔をさらす
 
 父の日や百円握るちつちやい手 向田将央
   ・・・金額よりも気持ちが嬉し


第八回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
東京都 荒井 類
 

「アンパンの臍の胡麻とる四月馬鹿」

千葉県 高橋きのこ
 

「お年玉もらう時だけスマホ置く」

三重県 田村米生
 

「爪切って指に勤労感謝の日」


  
 

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