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白地着て筋金入りのへそ曲り
白井道義
逢ひ引きの蚯蚓しの字に干涸びて
壽命秀次
針の穴見つけて通る大西日
森岡香代子
なめくぢり進む原理が解らない
椋本望生
なめくじは「足波」と呼ばれる筋肉で動く。滑りをよくして、皮膚を守るために粘液を出しながら進む。しかし、原理が解らないからこそ詩になる。
炎天下豆を煎るかに砂の浜
吉川正紀子
炎天下の砂浜は裸足では歩けない。焼けたフライパンの上に載るようなものである。豆を煎るかにとはよくぞ言ったりだね。熱消毒にはいいかもね。
生ビール一杯二杯が五六杯
細川岩男
簡単なつくりの句だが、分かりやすくて共感を呼ぶ。その場の雰囲気もよく出ている。日常のヒトコマが言葉のスナップ写真として切り取られた。
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