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166回 俳句遊遊

156回 川柳天国


   
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第十七 回滑稽俳句大賞審査結果発表
大賞は木村たけまの作品に決定致しました!
大賞 大 賞 木村たけま (山口県)

糟糠の妻の朝寝につまづきぬ
二丁目の猫五丁目に恋をして
逃げ足のどれが百足の第一歩
自分史はいま終章の紙魚走る
詩を詠んでをれば草でも引けと言ふ
身八つ口あふいで背ナに団扇風
松茸山制札なくば知れぬのに
白息のしどろもどろに遅刻の子
人肌の燗を所望と雪女郎
日記買ふ妻無駄と言ふさう思ふ


詳細および入賞作品はこちら   
 

第十三回滑稽俳句協会報年間大賞決定!
 
天 賞 森岡香代子(愛媛県)
「何処へいく木の葉のきつぷ風の駅」
地 賞 日根野聖子(愛媛県)
  「走り梅雨歩き梅雨つてあるのかな」
人 賞 上甲彰(愛媛県)
  「大根一本初めてのおつかいの」

詳細はこちら   
 

今月の特選句

水仙を嗅ぐ水仙に鼻ぶつけ

井口夏子

水仙の香りを嗅ぎたいと鼻を近づけた様子を、「鼻ぶつけ」と誇張したところがいいね。上品な水仙と俗な表現の「ぶつけ」を取り合せたのが「技」。

爺好み冬のスタイルふところ手

横山洋子

この句には閑を持て余して所在ない爺を温かく見守る作者がいる。爺ちゃんは懐手が好きだが、懐手をしている爺ちゃんが作者の一番の好み。

そちこちで初を拾うて初句会

藤森荘吉

初句会に参加する日の様子が生き生きと描かれた。句会で詠むための句材を探しながら会場に向かう。材料をどう料理するかは腕の見せ所。

初めての苺初めてのすっぱい

卯之町空

新年になって初めて食べる苺は、「初めての苺」だが、「初めてのすっぱい」とは面白い。ということは、「初めての苦い」や「初めての辛い」などもあるね。

手足まだ踊り足らざる祭の子

三木雅子

踊り足らないのは子ども本人だが、手足を主語にして滑稽句になった。体には祭囃子の余韻が残っているのだ。祭が終わる寂しさも伝わって来る。

言葉にも裏表有り畳替

月城花風

畳表は表と裏をひっくり返して新しくする方法がある。真新しくなって気持ちがいい。裏返すと畳はきれいになるが、言葉の場合はめんどうになる。


 今月の秀逸句  七七をつけてみました

 
  趣味以上俳人未満土筆出づ 峰崎成規
    ・・・いくつになつても初心忘れず
 
  毎年よ梅の咲くのはこの枝から 大林和代
    ・・・枝もそれぞれ性格違ふ
 
  麗らかや前歯一本抜けし貌 久松久子
    ・・・口を開けずににつこり笑ひ
 
  割って遊ばれ生まれたてのしゃぼん玉 加藤潤子
    ・・・一度にたくさん作ればいいよ
 
  AIの画に騙される余寒かな 土屋泰山
    ・・・真贋見分けるAI欲しい
 
  春立つや窓半分を開けておく 桑田愛子
    ・・・春は窓から風に乗り来る
 
  福笑ひ嫌ひな奴の顔になる ほりもとちか
    ・・・じつと睨んで頬つぺたつねり
 
  山覚めてただいま二度寝の思案中 渡部美香
    ・・・寝起きの悪い山もあるらむ
 
  最後の授業はメイクのレッスン女子高生 上甲 彰
    ・・・今はメンズのメイクもあるらし
 
  小鳥を誘う蕾は割れる音を立て 吉川正紀子
    ・・・コトリてふ音立てたのだらう
 
  白息を吐いてモンスターの気分 壽命秀次
    ・・・白い火炎で街を壊さむ
 
  手袋の指人形の物語 鈴鹿洋子
    ・・・昔々のある所での
 
  春の宵あるものあてに二人酒 谷本 宴
    ・・・キャビアあるいは沢庵かじり


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