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糟糠の妻の朝寝につまづきぬ 二丁目の猫五丁目に恋をして 逃げ足のどれが百足の第一歩 自分史はいま終章の紙魚走る 詩を詠んでをれば草でも引けと言ふ 身八つ口あふいで背ナに団扇風 松茸山制札なくば知れぬのに 白息のしどろもどろに遅刻の子 人肌の燗を所望と雪女郎 日記買ふ妻無駄と言ふさう思ふ
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蝸牛小さきは小さき荷を背負ひ
池田奈美子
飛び立つに助走は要らず天道虫
日根野聖子
トランプさんジョーカーに見え暑気中り
佐野萬里子
少子化で目高の学校複式に
花岡直樹
目高は、平成十一年に絶滅危惧種に分類されてしまった。川の中という教育環境の悪化が原因だが、生徒の減少には複式学級もやむをえまい。
蚊を打つに蚊が邪魔をする飛蚊症
加藤潤子
蚊を打とうとしたら、飛蚊症による目の中の蚊が邪魔をしてきた。部屋を飛ぶ蚊には殺虫剤をかけられるが、目の中を飛ぶ蚊には打つ手がない。
カップ麺夜食の国と飢餓の国
北熊紀生
カップ麺は、昭和四十六年のカップヌードルが最初で日本が発祥。即席で空腹を満たせると今や全世界で喜ばれているが、カップ麺さえ無い国も。
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